ホークスの“千賀二世”はブレークなるか? 2020年、パ・リーグ注目の若手選手たち
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ソフトバンクが擁する、期待の若手投手陣
「千賀二世」の呼び声高い、2年目右腕の杉山。今季はブレークを果たせるか 【写真は共同】
同じソフトバンクの投手ではまず、「千賀二世」と称されるプロ2年目の杉山一樹に注目したい。1年目の昨季は2軍で22試合に登板し、防御率2.50の好成績。身長193センチ、体重95キロの肉体には計り知れない潜在能力があり、今年は開幕前の練習試合で好投。開幕1軍は外れたが、有事の際にはすぐに先発できる準備は整っている。チャンスをつかみ、一気にブレークする可能性もある。さらに、育成出身の剛速球右腕で中継ぎとしてフル回転が期待される尾形崇斗、高卒4年目の最速160キロ左腕・古谷優人も期待大。チーム内の競争は相変わらず激しいが、また今季も若鷹軍団の中から登場した新星が脚光を浴びそうだ。
リーグ3連覇を狙う埼玉西武にも期待の若手投手が多い。昨季10勝を挙げた高橋光成はまだ23歳で、高卒4年目の今井達也、大卒2年目の松本航とドラフト1位のエース候補がズラリ。今年のドラフト1位、2位の即戦力ルーキーコンビ、宮川哲と浜屋将太も1年目から勝負できる位置にいる。さらに取り上げたいのが、高卒3年目の右腕・平良海馬だ。最速158キロの剛速球を武器に昨季26試合に登板し、プロ初勝利を含む2勝を挙げた。そこから鍛錬を積み、ピッチングに磨きをかけた今季は7月3日時点で6試合にリリーフ登板し、防御率0.00の好スタート。ブルペン陣の鍵を握る存在になりそうだ。
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楽天のルーキー・津留崎はすでに頭角を現す
ドラフト3位ルーキーの津留崎は、早くも7月3日時点で5試合に登板している 【写真は共同】
ロッテでは、何と言っても佐々木朗希に注目だ。大船渡高で高校生歴代最速163キロをマークした令和の怪物。その能力の高さは春季キャンプでも披露し、各方面で絶賛の嵐が起こった。まだ肉体的な部分では未完成のため焦りは禁物だが、今季1軍デビューすることになれば、間違いなく“衝撃的な”という枕詞がつけられるはずだ。
日本ハムでは、ドラフト1位の即戦力ルーキー左腕・河野竜生の働きに期待したいが、2018年夏の甲子園で金足旋風を巻き起こした吉田輝星にも注目。ドラフト1位指名を受けて入団したプロ1年目は1軍4試合で1勝3敗、防御率12.27に終わり、課題を多く残した。2年目の成長と進化に期待したい。
昨季最優秀防御率を獲得した山本由伸がまだ21歳というオリックスでは、新たなスター候補として育成出身の漆原大晟に期待したい。昨季は2軍の守護神としてウエスタン最多の23セーブをマーク。支配下登録されて迎える今季は、先発にも挑戦しながらさらなる飛躍を目指す。その他にも、昨季3勝を挙げた榊原翼、投手転向2年目の台湾出身右腕・張奕(ちょう・やく)、サイド気味のフォームから150キロ超のボールを投じるドラフト3位ルーキーの村西良太、さらに7月1日にプロ初勝利を挙げた鈴木優などもいる。同一カード6連敗を喫するなど開幕ダッシュに失敗したオリックスだが、若い投手陣の飛躍によって巻き返しを期待したい。
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