2020年、セ・リーグ期待の若手選手たち 根尾、小園ら高卒2年目の成長にも注目
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ゴールデンルーキー・奥川の1軍デビューは?
3球団が競合したゴールデンルーキーの奥川は、早期の1軍デビューも予想される 【写真は共同】
同じセ・リーグの高卒新人投手では、創志学園高からドラフト1位で阪神入りした西純矢も将来を嘱望される右腕だ。気迫あふれるピッチングスタイルで、すでに対外試合に登板して好投を披露し、早期の1軍デビューが期待できる位置にいる。ただ、それに先んじて阪神では新人唯一の開幕1軍入りを果たしたのが小川一平だ。ドラフト指名は6位と注目度は低かったが、3月のオープン戦から活動休止期間中にもレベルアップを遂げ、5月31日の紅白戦では自己最速を更新する152キロをマーク。中継ぎとして出番を得るだけでなく、勝利の方程式の一角に入る可能性も出てきた。
その阪神に開幕カードで3連勝した昨季の王者・巨人の投手では、高卒2年目の戸郷翔征に注目が集まる。宮崎・聖心ウルスラ学園高からドラフト6位で入団し、チームが優勝を決めた試合でプロ初先発初登板したシンデレラボーイ。今季は激しいチーム内競争を勝ち抜いて開幕ローテ入りを果たした。フルシーズンを戦い抜くスタミナ面には不安を残すが、長い腕を生かしたダイナミックな投球フォームから繰り出す最速154キロのストレートは魅力十分だ。
“勝てる左腕”として期待のDeNA・坂本
DeNAの坂本は、ルーキーながら開幕ローテーションを勝ち取った 【写真は共同】
新人王の資格は失ったが、今季のブレーク候補として強く推されているのが、中日の大卒2年目右腕・梅津晃大である。大学時代に上茶谷、甲斐野央とともに「東洋大三羽烏」と呼ばれた豪腕。昨季、8月22日のプロ初先発初登板からデビュー3戦3勝の快進撃。最終的に6試合で4勝1敗、防御率2.34の成績を残し、今季は開幕ローテ入りをガッチリとつかんだ。自慢のストレートとフォークが冴えわたり、21日には早くも今季初勝利をマーク。今後どのような活躍をしてくれるのかが楽しみだ。
V奪回を目指す広島には、ドラフト1位の森下暢仁への期待が非常に高い。明治大のエースとして大学日本一に輝いた右腕だ。最速154キロのストレートには伸びがあり、カーブ、チェンジアップを交えた緩急巧みなピッチングで打者を封じ、コントロールも抜群。故障さえなければ勝ち星は自然と積み重なるはずで、新人王レースでも本命の位置にいると言えるだろう。