現役は5人…不惑を迎える松坂世代の現在 松坂大輔は背水のシーズンへ

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古巣復帰で勝負の年へ

2006年以来の西武のユニホームに袖を通し、「家に戻ってきた」と松坂。再び勇姿を見せてもらいたい 【写真は共同】

 中日を退団した松坂大輔が古巣の埼玉西武に復帰した。「平成の怪物」も来年で40歳。松坂と同期で「松坂世代」と呼ばれた選手も続々と引退し、現役選手は残りわずかとなっている。不惑の年に再起をはかる松坂を含めた「松坂世代」の現在とは?

 今季の松坂は振るわなかった。わずか2試合の登板で0勝1敗、防御率16.88。愛着のある背番号「18」に戻ってスタートしたが、春季キャンプでファンとの接触で右肩を痛めて出遅れ、復帰登板は5月下旬の2軍戦だった。

 7月の阪神戦で1軍復帰し、5回2失点の投球も勝ち負けは付かず、2度目の先発となった横浜DeNA戦では1回表の1死を奪ったのみで8失点して降板。その後は右ひじの炎症も発症して1軍昇格がなかった。

 2018年には6勝をマークしてカムバック賞を受賞したが、今季はキャンプでのアクシデントから始まり、リハビリ期間中の5月にはチームの練習日にゴルフをしていたことが発覚。球団がペナルティーを科すなど、グラウンド外で話題になることが多かった。

 1年契約で年俸3000万円、背番号「16」で西武復帰が決まった松坂に対して、渡辺久信GMは「最後の花道というイメージはない。現役として1軍の舞台で活躍してほしい」と期待するが、入団会見で松坂は「現役の最後はここなのかな、と考えた。終わりが見えているけど、かといって2年先、3年先を見られるわけではない」と1年勝負を強調。プロの世界では、やはり結果が重要であり、背水の状態で新シーズンに挑むことになる。
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著者プロフィール

プロ野球の”いま”を伝える野球専門誌。年4回『季刊ベースボール・タイムズ』を発行し、現在は『vol.41 2019冬号』が絶賛発売中。毎年2月に増刊号として発行される選手名鑑『プロ野球プレイヤーズファイル』も好評。今年もさらにスケールアップした内容で発行を予定している。

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