全ての部門で選ばれた唯一のピッチャーは? プロ野球部門別ランキング・投手総集編
※リンク先は外部サイトの場合があります
藤川の「火の玉ストレート」は健在
39歳でも「火の玉ストレート」は健在。藤川は今季、全盛期並みのパフォーマンスと成績を残した 【写真は共同】
そして今回、全体の39.78%(4214票)を獲得して最も多くの支持を集めたのが、日本一に大きく貢献した鷹のエース、千賀滉大(福岡ソフトバンク)だった。高校入学当初は120キロ台だった球速を3年間で144キロまでアップさせると、育成契約だったプロ1年目に基礎体力を鍛え直して152キロまで伸ばした。その後も鍛錬を積み、今季開幕戦では1投目、2投目と連続で自己最速となる161キロをたたき出した。“お化けフォーク”が代名詞ではあるが、それが生きるのもこのストレートがあってこそだ。
2位には全体の15.07%(1596票)を集めた山本由伸(オリックス)が入った。高校時代に最速151キロを計測してプロ入り。身長178センチと決して大柄ではないが、スピードボールを投げることに関しては天賦の才を持つ。2018年に157キロ、そして今年のプレミア12では自己最速の158キロを計測した。150キロを超えるカットボールをストレートだと間違われることも多いが、真っすぐはさらに速く、160キロ台も目前。まだ21歳というから末恐ろしい。
3位以下では助っ人外国人が中心で、エスコバー(横浜DeNA)、甲斐野央(福岡ソフトバンク)、ロドリゲス(中日)、フランスア(広島)、デラロサ(巨人)と続いた。敬意を送るべきは、8位にランクインした藤川球児(阪神)。今年の7月で39歳となったが「火の玉ストレート」に対するファンの支持はまだまだ厚い。
※リンク先は外部サイトの場合があります
プレミア12でも輝いた「宝刀」ツーシーム
山崎はプレミア12でも守護神として活躍し、優勝投手となった 【写真は共同】
53票差で惜しくも2位となったのは、山崎康晃(DeNA)の宝刀ツーシーム。世界一となったプレミア12でも威力を発揮した。さらに、千賀と山本の高速カットボールが支持率10%超えで上位にランクイン。千賀はフォークでも8位に入っている。その他、山岡泰輔(オリックス)のスライダーや今永昇太(DeNA)のチェンジアップ、山口俊(巨人)のフォークと、いずれも今季の戦いの中で打者から何度も空振りを奪った勝負球が選ばれた。
※リンク先は外部サイトの場合があります