プロ野球・2020年のブレーク候補は? 今から注目したい4人の若武者たち

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 2019年のプロ野球で最大のサプライズと言えるのが、東京ヤクルト・村上宗隆の活躍だろう。高卒2年目で36本塁打、96打点をマークし、阪神・近本光司とのハイレベルな争いを制して新人王に輝いたのだ。迎える2020年シーズン、果たして村上に続く選手は現れるのか。来季のブレーク候補4選手を紹介したい。

期待の和製大砲が3年目のブレークへ

2年目の今季、イースタン2冠を獲得したロッテ・安田。能力的にはいつブレークしてもおかしくない 【写真は共同】

 1人目は、今季イースタンリーグで本塁打と打点の二冠王に輝いた安田尚憲(千葉ロッテ)だ。

 村上と同級生の安田は、高校時代は同年代のスターである清宮幸太郎(北海道日本ハム)のライバルとして名をはせ、高校時代の評判、知名度は村上よりも安田の方が上だった。

 プロ入り前から将来の侍ジャパンを背負う大砲候補と期待され、プロ1年目から2軍で106試合に出場。12本塁打を記録し、1軍昇格した10月にはプロ初本塁打も放った。2年目の今季は1軍出場こそなかったが、ファームでは出場した122試合すべてに4番打者として起用され、19本塁打、82打点をマークして、イースタン・リーグの打撃タイトルを獲得。打率.258は改善点ではあるが、2本のサヨナラ本塁打を放つなど、ここ一番での勝負強さも光った。オフも休むことなく、プエルトリコで行われたウインターリーグ(WL)に参加し、15試合で打率.349、9打点の好成績を残した。

 ロッテは今オフ、安田と同じ三塁手の鈴木大地がFAで東北楽天に移籍。同ポジションには今季32本塁打を放ったレアードもおり、ポジション争いが激しくなるが、持っている能力に疑いの余地はない。守備の確実性を上げて出番を増やし、将来の4番としての足がかりをつかめるか。3年目のブレークが期待される。
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著者プロフィール

プロ野球の”いま”を伝える野球専門誌。年4回『季刊ベースボール・タイムズ』を発行し、現在は『vol.41 2019冬号』が絶賛発売中。毎年2月に増刊号として発行される選手名鑑『プロ野球プレイヤーズファイル』も好評。今年もさらにスケールアップした内容で発行を予定している。

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