連載:サッカー黄金世代「同窓会」

18歳でW杯出場…小野の存在は刺激、同世代の指標だった 黄金世代「同窓会」

構成:飯尾篤史
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小野は18歳でフランスW杯に出場。同世代のトップランナーとして走り続けた 【写真は共同】

 高卒1年目の18歳がワールドカップ(W杯)に出場する。その出来事を、同級生たちはどう感じていたのだろうか。ある者は悔しがり、ある者は刺激を受け、ある者はただただ別世界のことだと感じていた。日本代表への距離感も、ワールドユースの対戦相手との実力差も、小野の存在がひとつの指標だった――。前回に引き続き、今回もテーマは「キャプテン小野伸二」について。(出演:小野伸二、稲本潤一、永井雄一郎、中田浩二、南雄太、酒井友之、播戸竜二)※スポナビアプリでノーカット版を全文公開

【本編】テーマ5:キャプテン小野伸二

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フランスW杯はつまらない!?

――1998年6月のフランスW杯に小野さんが当時18歳で出場しました。W杯に出場する同級生をどう見ていたんですか?

稲本:そのころ、ちょうどアジアユースの予選があって。

中田:そう、俺らは1次予選をやっていて、伸二はフランスに行っていて。

稲本:「つまんない」みたいな連絡が来たような気がするんだよね、フランスから。

一同:(爆笑)

小野:(苦笑)

稲本:おう、おう、おうって(笑)。今思うとね、「おう、おう、おう、すごいな18歳」って思うけど(笑)。

播戸:W杯やで。

稲本:まあ、「面白くはないやろうな」とは思う。

小野:だって分かんないじゃないですか。プロ入ってさ。

稲本:いきなり1年目でね。

小野:だって、何を持って行ったらいいのかも分かんないし。

播戸:確かに、確かに。

小野:みんなは慣れているから、海外遠征とかに。

稲本:それで、カズさんの背番号をつけんねやろ。
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著者プロフィール

東京都生まれ。明治大学を卒業後、編集プロダクションを経て、日本スポーツ企画出版社に入社し、「週刊サッカーダイジェスト」編集部に配属。2012年からフリーランスに転身し、国内外のサッカーシーンを取材する。著書に『黄金の1年 一流Jリーガー19人が明かす分岐点』(ソル・メディア)、『残心 Jリーガー中村憲剛の挑戦と挫折の1700日』(講談社)、構成として岡崎慎司『未到 奇跡の一年』(KKベストセラーズ)などがある。

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