連載:サッカー黄金世代「同窓会」

リラックスルームで見たドラマ『GTO』 これでチーム一丸に!? 黄金世代「同窓会」

構成:飯尾篤史
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集まれば自然と盛り上がる。20年経ってもチームワークは変わらない 【佐野美樹】

 ナイジェリア・ワールドユースでの快進撃を語る上で欠かせないのがチームのまとまり、サブ組の貢献だろう。カメルーンとの初戦からスペインとの決勝まで、スタメンはほぼ固定されていたが、播戸竜二や稲本潤一、加地亮といったサブメンバーは腐ることなく、盛り上げ役を買って出た。そこで今回は大会期間中のオフ・ザ・ピッチのチームの雰囲気について、語ってもらった。(出演:小野伸二、稲本潤一、永井雄一郎、中田浩二、南雄太、酒井友之、播戸竜二)

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みんなが『GTO』を見ていたとき、石川は…

――大会は約3週間に及びました。直前合宿を含めれば1カ月以上、合宿をしていたわけですが、その間、チームの雰囲気はどうだったんですか?

中田:みんな、口では「もういいよ、帰ろうよ」みたいな、「暑いから、帰ろうよ」みたいなことを言ってたじゃん。特に朝とか、練習やっているときとか。でも、いざ試合になると、みんな勝つためにやっていたし、サブもすごい盛り上げてくれたし。

:それがデカかったよね。

永井:それこそ、(前回大会の)97年のときは本気で「帰りたいモード」がすごかったじゃん。

:すごかったですね(苦笑)。

小野:もう一個前のワールドユースね(笑)。

稲本:ホンマに?(笑)

永井:すごい楽しいんだけど、でも、なんか本気で帰りたい、みたいな感じだったの。でも、ナイジェリアのときは、みんなすごい楽しんでたじゃん。だから、俺も1日でも長くいたかった。例えば、ホテルでも部屋に各自入るんじゃなくて、リラックスルームみたいなところに集まって、暑いのにリフティングとかやってたじゃん。イナがお題出したり、伸二がお題出したりしてさ。覚えてないだろ?

稲本:覚えてない。けど、『GTO』を見たのは覚えてる。(※98年に放映されたテレビドラマ。反町隆史が主人公の教師・鬼塚英吉を演じた)

一同:(笑)

小野:『GTO』な! 『GTO』は見てたな、みんなでね。

:あれでまとまったもんな、ひとつに(笑)。みんなで見てた。
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著者プロフィール

東京都生まれ。明治大学を卒業後、編集プロダクションを経て、日本スポーツ企画出版社に入社し、「週刊サッカーダイジェスト」編集部に配属。2012年からフリーランスに転身し、国内外のサッカーシーンを取材する。著書に『黄金の1年 一流Jリーガー19人が明かす分岐点』(ソル・メディア)、『残心 Jリーガー中村憲剛の挑戦と挫折の1700日』(講談社)、構成として岡崎慎司『未到 奇跡の一年』(KKベストセラーズ)などがある。

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