連載:サッカー黄金世代「同窓会」

勝ち進むにつれて増えた“チーム坊主” 暇だったから? 黄金世代「同窓会」

構成:飯尾篤史
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団結の象徴“チーム坊主”。左から加地、高原、中田、稲本、氏家、辻本 【写真:アフロ】

 チームが勝ち進むにつれて、ひとり、またひとりと坊主頭が増えていく。氏家英行、辻本茂輝、加地亮、稲本潤一、そして“王子様キャラ”の中田浩二までもが高原直泰のバリカンを借りて毛を剃った。満面の笑顔で写真に収まる“チーム坊主”の面々。当時のチームの雰囲気の良さ、一体感はこんなところからも伝わってくる。今回も引き続き、チームワークについて振り返ってもらった。(出演:小野伸二、稲本潤一、永井雄一郎、中田浩二、南雄太、酒井友之、播戸竜二)※スポナビアプリでノーカット版を全文公開

【本編】テーマ4:チームの雰囲気

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播戸はなぜ、坊主にしなかったのか?

――大会中にはサブの選手たちを中心に何人もの選手たちが頭を坊主にしましたよね。あれはチームを盛り上げるためですか?

中田:それこそ、イナも坊主にしたよね。

(一同写真を見ながら)

小野:そうだね。そこから全員が、ブワーッてやっていったもんね。

稲本:暇やったからじゃないの?

一同:(笑)

小野:暇で坊主にするって(苦笑)。

播戸:暇は、暇やな。

稲本:(播戸の方を向きながら)お前、なんでしてへんの?

播戸:俺は「この流れには乗らへんぞ」と。

一同:(笑)

播戸:絶対に嫌やったもん! そこはもう、なんか変なプライドがあったね。

永井:俺もずっと「しろ、しろ」って言われてたんだよね。俺はウジ(氏家)と一緒の部屋だったじゃん。
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著者プロフィール

東京都生まれ。明治大学を卒業後、編集プロダクションを経て、日本スポーツ企画出版社に入社し、「週刊サッカーダイジェスト」編集部に配属。2012年からフリーランスに転身し、国内外のサッカーシーンを取材する。著書に『黄金の1年 一流Jリーガー19人が明かす分岐点』(ソル・メディア)、『残心 Jリーガー中村憲剛の挑戦と挫折の1700日』(講談社)、構成として岡崎慎司『未到 奇跡の一年』(KKベストセラーズ)などがある。

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