堂安「一生思い出に残るゴールになった」 国際親善試合 ウルグアイ戦後のコメント
日本は堂安(左)のA代表初ゴールなどで4−3とウルグアイに勝利 【写真:松尾/アフロスポーツ】
後半12分にはエディンソン・カバーニに再び同点ゴールを挙げられるも、その2分後に堂安律が代表初ゴール。さらに南野が追加点を挙げて突き放すと、追いすがるウルグアイに3得点目を許すも逃げ切った。FIFAランキング5位(2018年9月20日付)の強豪相手に点の取り合いで競り勝ち、森保一体制3連勝を飾った。
試合後、A代表初ゴールとなった堂安は「結果的に決勝点ではなかったですけれど、大事な得点を取れた。これから先、一生思い出に残るゴールになったと思う」とコメント。さらに「得点に集中しすぎることなく、90分を通して安定したプレーができた」と、手応えを口にした。
堂安律(フローニンゲン/オランダ)
「90分を通して安定したプレーができた」と自身のプレーに手応えをつかんだ堂安 【高須力】
(結果を出せるかどうかという話をしてきて、実際に結果を出したが?)そうですね。ただ、前回も今回も、いろいろな方に「得点を意識していますか?」と、聞かれましたけれど、チームとして勝つことと今日はハードワークのところでも貢献できたと思っているので。そういうところはまずやらなくちゃいけないと思っていたので、得点に集中しすぎることなく、90分を通して安定したプレーができたかなと思います。
(A代表初得点は得意な形だった?)1点目はヘディングとか、右足とかかなと考えていましたけれど、そういう形というよりも、こうして埼玉スタジアムで、相手が(強豪の)ウルグアイで、結果的に決勝点ではなかったですけれど、大事な得点を取れた。これから先、一生思い出に残るゴールになったと思います。
(ハードワークを意識したいと言っていたが?)そうですね。サイドなので守備は求められますし、ただ、(酒井)宏樹くんが僕のことをサポートしてくれてある程度、きついところはサポートしてくれたので、すごくやりやすかったです。(酒井との関係はすごく良かったが?)宏樹くんが合わせてくれている感覚なので、俺は好きにやれました。
(酒井が合わせてくれていると言っていたが、後半、自陣の右サイドの深い位置で酒井が1対1になった時に、かなり深い位置までフォローに行って、中にかわしてきたところでカットした場面があったが)守備だけじゃなくて、攻撃のところでも手応えがありました。もう少し僕がうまく使える部分というか、オーバーラップした時に使えればよかったですけれど、ほとんどカットインすることが多くて。そこは次への課題かなと思います。
中島翔哉(ポルティモネンセ/ポルトガル)
CKに向かう際のリフティングに関しては「遊びです」と中島 【高須力】
(かなり前線が活発で、シュートまでいくようなシーンもあったが?)そうですね。ウルグアイもすごくいいチームで、質も高いと思いましたし、その中で4得点できたことはすごくいいことだと思います。
(南野や堂安が点を取ったが、自分もという思いは?)いや、それは誰かが取ったからっていうのはないですし、自分は常に得点を狙ったりするのも仕事ですけれど、それ以外のこともやりたいと思っているので。自然にプレーすることを毎試合目標としています。
(今回はチームの融合がテーマだったが、自分のベストのプレーをすればいい形でいけると思っていた?)さっきも言ったように、良い選手がたくさんいるので、コンビネーションとか連係というのはもちろんやりやすいですし、自分はとにかく楽しくプレーすることをとても大事にしてるので、それができて良かったです。
(ウルグアイは強豪だが、最初から気後れすることなく戦えた?)そうですね。ポルトガルでもポルトだったり、スポルティング、ベンフィカというチームとやっていますし、あまりそういうことは複雑には考えずに、サッカーなので楽しんでいこうと思っていました。
(CKの時にリフティングをしながらコーナーに向かったが、乗っている証拠?)いや、遊びですね(笑)。(今日のプレーで観客を沸かせたが、楽しいサッカーはどれくらい実現できた?)そうですね、やっぱり相手とか舞台とか関係なく、サッカーは楽しいものなので。常に100%楽しめるようにしています。
南野拓実(サルツブルク/オーストリア)
3試合連続ゴールの南野は「まだまだこれから」と口にした 【写真:松尾/アフロスポーツ】
(3試合で4ゴール。エースだという自信は?)いや、全くまだまだ、そんなことは思っていないです。まだまだこれからですね。
(1点目は相手のDF2枚が縦に並んで生まれたスペースに入り込んで反転して決めたが、空いたポジションが見えていた?)そうですね。相手の動きというよりは、味方の特徴という方が大きいと思います。翔哉はあそこで右足にボールを持ち替えた時にどこでも蹴れるので、僕はあそこのスペースを狙っていました。練習からやっていた形が出せて良かったと思います。
(大迫との関係も2試合目で前進した部分はあった?)そうですね。僕的には今日の方が前回よりも良かったかなと思います。サコ君(大迫)にボールが入った時に、その周りでうまく動けたし、あまり動きもかぶらず、ビルドアップの時もお互いのスペースを打ち消し合うことなくプレーできたと思います。
(今日の南野、中島、堂安の3人の並びは推進力があったが、大迫を含めた前の4人で今以上に研ぎ澄ませていくことがあるとしたら?)僕がプレーしていて、やっぱりサコ君は今日も存在感があったし、やっぱりワールドカップ(W杯)を戦っているメンバーというのはたくましいなと感じました。だから、僕ら前の3人はそういう選手たちを脅かす存在になっていかないといけないと思います。(前線4人の関係では)そういう気持ちも見せれたと思うし、今日の試合での連係も良かったと思います。
大迫勇也(ブレーメン/ドイツ)
大迫は「冷静に分析して次に臨むことが大事」と気を引き締めた 【高須力】
(若い選手と一緒にやってイメージは?)前に、縦に行く選手が多いので、僕のところでしっかりと落ち着かせないとチームとしても苦しくなるし、そこはうまく……。まあ、まだまだですね。本当に4−2になってからの試合の運び方は良くなかった。あの辺で若い選手をうまくコントロールできるようにしたいです。ただ、今は難しいところもあって、(若い選手には)勢い良くガンガンいってもらうのが一番だと思うので、これを続けながら、経験ある選手たちがしっかりとコントロールできればいいかなと思いますね。
(この前は連係面で苦労したと言っていたが、1試合こなしたことで前進した?)もちろんメンバーも違いましたし、この前は相手も違いました。正直言うと、今日の相手の方がやりやすさはありました。
(若い選手の勢いや仕掛けていく姿勢については)すごくいいですよ、やっていて楽しいです。ただ、両サイドバックの長友さんと宏樹がしっかりとそこでバランスを取ってくれるからこそ、あの両サイドは攻めていけるわけであって、本当にしっかりと足元を見つめてやらないと、今日は全員がいいコンディションで臨めたからこその試合だったと思います。本当に冷静に分析して、次に臨むことが今は大事だと思います。