森保監督「同じ目線で戦ってほしい」
国際親善試合 ウルグアイ戦前日会見
ウルグアイ戦の前日会見に臨む森保一監督
ウルグアイ戦の前日会見に臨む森保一監督【スポーツナビ】

 サッカー日本代表は16日、国際親善試合のウルグアイ戦に臨む。試合を翌日に控えた15日、会場となる埼玉スタジアム2002で森保一監督が会見を行った。



 ワールドカップ(W杯)ロシア大会でもベスト8入りをした強豪・ウルグアイとの対戦を、森保監督は「今のわれわれの力を測るには最高の相手」と位置付けた。また、「厳しい戦いになりますが、われわれもやれるんだというところ、選手が同じ目線から戦ってほしい」と、試合へ臨む選手たちを鼓舞。さらに「明日のメンバーを選ぶ基準は話せない」としながらも、「大幅にメンバーを変える」とパナマ戦からメンバー構成を大きく変更することを示唆した。

今の力を測るには最高の相手

──明日のウルグアイ戦の意気込みとテーマを教えてほしい。


 まずチームとして、これまでキリンチャレンジカップ2試合をやってきましたが、さらにいい内容の戦いができることと、もちろん勝つことにこだわって戦うということ。選手と共有してやりたいと思いますし、チームとして意識して戦いたいと思います。


──2試合完封だが、W杯組の選手が入ったディフェンスラインに期待することは?


 まずは無失点にこだわって、選手には戦ってほしいと思います。無失点という結果に表れる形があればいいですが、今はチームとして攻撃も守備も戦術的に浸透を図っているところ。そして、さらにレベルアップしていこうとする中で、選手たちが個々の役割を迷いなく発揮できるということと、お互いの連係、連動という部分でコミュニケーションをとりながら試合の中で共通理解をとってほしいと思います。


──アジアカップに向けて、これまで対戦した中で最も実力のあるウルグアイに対して、どういった戦術を考えているか?


 これまでの2試合と次のウルグアイ戦を考えたとき、ウルグアイはFIFAランキング5位(2018年9月20日発表時点)で、ロシアでもベスト8に入っていて、過去のW杯で優勝経験もある国であること。パナマやコスタリカと比べても、さらに厳しい試合になるということを覚悟しながら戦わないといけないと思っています。


 今のわれわれの力を測るには最高の相手だと思いますし、われわれはロシアW杯でベスト16で敗退しました。ベスト8以上にいこうと考えたときには、彼らと互角に戦って勝っていくという気持ちで戦ってほしいと思います。ロシアで戦ったときは私はコーチでしたが、ベルギーと戦って結果的には負けましたが、選手たちは同じ目線で戦っていた。今回のウルグアイ戦も本当に厳しい戦いになりますが、われわれもやれるんだというところ、選手が同じ目線から戦ってほしいと思います。そこから試合後に、新しい課題が出てくると思います。

パナマ戦から大幅にメンバーを変える

──森保監督はサンフレッチェ広島時代は3バックのイメージがあるが、ここまでの2試合は4バックだった。監督の中での3バックと4バック、それぞれ特徴のイメージを教えてほしい。


 3バックと4バックの違いですが、原理原則として戦う上では変わりないと思っています。もちろんスタートのポジションが違うので、多少の動きの違いはあると思いますが、選手には大きく変わったとか、まったく違うことをやっているという考えで捉えてほしくないと思っています。配置が違うことで、われわれに有利な戦いができるように、3バックはまだA代表ではやっていませんが、両方できるようにやっていきたいと思います。


 4バックでコスタリカ戦とパナマ戦を戦ってきましたが、ボランチがディフェンスラインの位置に降りてビルドアップしたりとか、試合の中で変化をもたらす戦いも選手たちがトライしてくれているので、両方できるかなと思います。大きな違いで言うと、サイドの幅の使い方が3バックでは攻撃でも68メートル(=ピッチの横幅)の使い方を高い位置にできると。守備では横の揺さぶりでより相手の間合いを詰めながらサイドに起点を作らせない戦いができるのかなというイメージです。


──ウルグアイvs.韓国の映像を見た印象と、それらを踏まえて攻守で気をつけることは何か?


 韓国とウルグアイの試合は見ています。やはりサッカーの基本である、ボールの奪い合いという部分で、球際のところを厳しく激しく来るチームだと思います。厳しく激しく守備をしながら、攻撃につなげていくチームだと思っていますので、われわれも試合の入り方、選手たちには球際のところをアグレッシブにデュエルすることを持ちながら試合展開に合わせてやっていってほしいと思います。ウルグアイは非常に経験のあるチームだと思いますし、チームとしてもW杯から大幅な変更はないと思っています。チームとしての完成度もあるので、手強い相手だし、厳しい戦いになると思っています。


──ここまで順調に来ていると考えているか? あるいは想定外のことはあるか? それから明日のスタメンを選ぶ基準は?


 私がA代表の監督に就任してからこれまでの活動で、戦術的にもどうなっていくのか、選手を入れ替えながら招集して活動する中で、選手たちはまず新しいことにトライしようと積極的な姿勢をもってトライしてくれていると思います。これまでやったことのない選手とコンビを組む中でも、少しでもいいことをやっていこうということ。その中でベストを出していこうとすること。トライしている中でミスが起こっても、1人1人が自分の責任でもってミスを取り返し、チームとしてもミスを取り返しながら続けてやっていこうという。選手たちが新しいチャレンジを、よりよいトライをやってくれていると思います。


 けが人が出るなどはありますが、想定外のことが起こった時も、それをいかに当たり前に修正できるかということと、今ある現状の中でベストを尽くしていくことはチームとしてやっていけているかなと思います。明日のメンバーを選ぶ基準は話せませんが、大幅にメンバーは変わります。新潟のパナマ戦から大幅にメンバーを変えて、明日のウルグアイ戦に臨みたいと思います。

スタートで後手を踏まないようにしたい

──パナマ戦で出た課題について、この短い時間の中で何を強調して選手に伝えているか?


 選手たちには、いくつかのことは伝えています。細部のことを考えると、個々の局面でグループの一員としていろいろありますけれど、今日のミーティングで選手に伝えたのは、試合の入りのところ。パナマ戦では選手たちはアグレッシブで粘り強く、個としてもチームとしても対応してくれたと思いますが、相手が強くてうまい選手がいて、ボールを運べる選手がいた中で、スタートのところで少し後手を踏んだところがあったと思います。明日のウルグアイ戦では、スタートのところから後手を踏むことがなく、気をつけてやっていこうということは伝えました。


 前回の試合では、選手たちが踏ん張ってくれて無失点に抑えることができましたが、ウルグアイはスタートのところでわれわれのミスを突いて、そこから決め切る力を持っていますので気をつけていこうと。守備の部分で後手を踏んだということに続いて、後手を踏むというのはいい形の守備でないからファウルが多くなるという部分。ゴールに近ければ近いほど、いい精度のボールを配給される。われわれにとってはピンチになるということで、そういう対応の仕方ということも話しました。


 あとウルグアイは守備が強いので、その中でもわれわれは攻撃を仕掛けて、シュートまで、チャンスと思える形にまで完結して攻撃ができるということを意識してやっていきたい、ということを伝えました。途中で分かることが多ければ多いほど、われわれにとってピンチが増えるということ。先程も言いましたが、ウルグアイはカウンターから決め切る力、それだけのクオリティーを持った選手がいるので、まずは攻撃を完結させるということ。それとミスは当然起こるので、そうなったときにパナマ戦と同じように切り替えを早くして守っていこうということは、選手たちに伝えています。


──この9月、10月、融合と理解の浸透というものを高めているが、このチームの2列目から前は特徴的な攻撃の選手が多い。今回招集されていないメンバーも含めて、アジアカップに向けて攻撃的な選手に求めていきたい素質をどう考えるか?


 攻撃的な選手たちに求めたいのは、ゴールを奪うこととゴールに絡むことですね。得点を取れる選手、得点に絡むことができる選手を望みたいですし、チームの攻撃を落ち着かせることも求めていきたいと思っています。これまで招集した選手たちは、個でも相手のボールに向かっていきますし、チームとしても相手に連動、連係して、相手を崩していく、相手ゴールに向かっていく。これをより良いものにしていければと思います。

ウルグアイ代表、オスカル・タバレス監督

「スアレスの穴を他の選手で埋める」


 ウルグアイ代表にとって、韓国と日本との2試合は非常に重要な意味を持っている。両国とも、アジアで最も強いチームであり、W杯にも連続出場しているからだ。明日の試合の結果がどうあろうと、両国と対戦できたのは非常に良いことだと思う。


(今回はルイス・スアレスが不在だが)彼はウルグアイ代表でも、そしてバルセロナでも決定的な仕事ができる選手だ。しかしスアレス不在で代表が試合をするのは、今回が初めてではない。逆にスアレスがいて、(エディンソン・)カバーニが不在ということもあった。W杯のフランス戦がそうだった。スアレスもカバーニも、ウルグアイ代表にとってひとつの指標になる選手だ。そういう選手であっても、けがをすることもあるし、妻の出産で招集できないこともある。もちろん、彼らのような重要な選手がいないことは残念だが、その穴を他の選手で埋めるようにしていかないといけない。

スポーツナビ

スポーツナビ編集部による執筆・編集・構成の記事。コラムやインタビューなどの深い読み物や、“今知りたい”スポーツの最新情報をお届けします。

スポナビDo

イベント・大会一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント