堂安「一生思い出に残るゴールになった」 国際親善試合 ウルグアイ戦後のコメント

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吉田麻也(サウサンプトン/イングランド)

吉田はこれからの日本代表について「期待の方が大きい」と前を向く 【写真:松尾/アフロスポーツ】

「楽しく、激しい中にも考える楽しさがある」

(柴崎)岳は非常にゲームを読む力に長けているし、(遠藤)航もW杯でなかなか試合に出られなくて悔しい思いをした後にベルギーに行って急激に伸びているなと感じているので、時間がないという不安はもちろんありますけれど、それ以上にこれからどういうふうに個々の選手が突き抜けていって、チームが良いものになっていくのかなという期待の方が大きいですね。

(前回までキャプテンをしていた青山について)前も話しましたけれど、監督の意図を一番理解している選手のひとりだと思うので、自分が求められている役割を十分理解していたし、後ろと密にコミュニケーションを取りながらプレーしてくれたので、バッチリ(試合を)クローズしてくれたんじゃないかなと思います。

(森保監督らしいサッカーが出ていた?)そうですね。練習の中でのメッセージはすごく伝わりやすくて、楽しく、激しい中にも考える楽しさが非常にある。久しくこういう考えながらプレーするというトレーニングをしていなかったので、楽しかったですね(笑)。

(若い選手たちについて)面白いなと思いました。今までなかなか、あんなにドリブルで仕掛けられる選手たちは少なかったと思うし。相手もかなり嫌がっていたんじゃないかと思います。もちろん守備のところでは、改善しなければいけないところはたくさんあると思います。ただ、あまりそこをガヤガヤ言って、彼らの良さをつぶしたくなかったので。今日に限って言えば、どんどん行ってくれと思いましたね。

長友佑都(ガラタサライ/トルコ)

「新しい長友佑都を見せられるように頑張りたい」と抱負を語った長友 【写真:松尾/アフロスポーツ】

「日本代表はこれから面白くなる」

(前線の3人の速さは新しい武器になる?)僕がもし代表に選ばれていなくても、試合を見に行きたいなと思うくらい、そのくらい良いイキイキしたサッカーをしていた。うまいし速いし、日本代表はこれから面白くなるんじゃないかと思います。

 W杯が終わって、やっぱりすぐサッカー熱がひとつのお祭りみたいな形で、さめてしまうんですよね。日本代表をまたここから盛り上げていかなければいけない、という時にあの若い選手たちがこれだけ勢いを持っていると、今後また日本代表のサッカー熱というか、人気が続いていくのかなと。そういうところも含めてうれしいですね。

 サッカー選手としての立場だけじゃなくて、監督の立場だったり、サッカー協会の会長の立場だったり、ファンの立場だったり。そういう目線から、僕も今後日本代表を見ていきたいなと思っています。そういった客観的な部分で見られれば、プレーもまた変わってくるだろうし、後輩たちとの接し方も変わってくる。自分自身はこれから客観的に日本代表を見ていく力がほしいなと思います。

(このチームで生き残るために、フィジカルの部分で頑張ると言っていたが)駆け引きもそうだし、空中戦のところとか、1対1の部分とかが実際に伸びていると思います。いろいろな経験を積むことによって、もっとレベルアップした姿を見せられるんじゃないかと。今日もどこで行くのか、引いて守るのかというところをすごく意識してやっていましたし、そういう新しい長友佑都を見せられるように頑張ります。

柴崎岳(ヘタフェ/スペイン)

「改善点もあったが、全体的にはうまく守れた」と柴崎 【写真:松尾/アフロスポーツ】

「改善点もあったが、全体的にはうまく守れた」

 シーズン中、試合に出られていないので、そういった部分の勘というか、試合の中で多少はありましたけれど、もっともっと自分としてはできるかなというレベルではありますし、これからさらに上げていくことができるレベルじゃないかなと思います。しっかりバランスを取りながら、前線の選手が仕掛けていってくれるタイプだったので、僕や航のところで、ある程度、2次攻撃を展開したり、相手のカウンターを防いだりという部分を意識してやりました。

(セカンドボールを拾うというところは?)W杯の時のメンバーとは前線の選手のタイプが違うので、僕自身のプレーも、ちょっとずつ変えなければいけないとは思いますし、そこは一緒にプレーする選手によって、出すパスの種類とか、バランスを考えたりとか。そこはしっかり順応すればいいかなと思います。

(ウルグアイの中盤への対応は?)相手がダイヤモンドで来る可能性もあったので、試合前に航とは、「そうなったら僕がちょっと前に出て、アンカーのところにプレッシャーを掛けに行くよ」という話はしていました。

 結果的にそう(ダイヤモンド型)ではなかったですけれど、10番の選手(ヒオルヒアン・デ・アラスカエタ)がトップ下タイプの選手だったので、そこをしっかりと警戒しながら前のダブルボランチのところにしっかりプレッシャーに行けるように、FW2枚とうまく連動した守備もできたと思います。もっと改善しなければいけないシーンはありましたけれど、全体的にはうまく守れたかなと思います。

原口元気(ハノーファー/ドイツ)

「楽しみながらも、刺激をもらっていた」

(これからは2列目の層も厚くなると思うが?)今日に関しては、全員が素晴らしかった。あれだけイキイキしているプレーは本当に久しぶりに見たし、僕もすごい楽しみながらも刺激をもらっていました。勢いだけではできない試合も今後増えていく中で、自分にしかできないこともあると思うし。だから今は、すごく良い競争が始まるなと。楽しみになりました。

(今日の試合で、さらにそういう印象が強まった?)面白いですよ。これ以上ないくらいの勢いでしたからね。僕もこれからが本当に楽しみになりました。今はすごく良い部分が出ているので、引き続き、このまままずはやっていくべきだと思います。

(良さを大事にしていくということ?)今はそれでいいんじゃないでしょうか。そう簡単にウルグアイをゼロで抑えることなんてできないですし。今日は本当にすごい才能とパワーを感じましたし、すごくいい刺激をもらいました。

(ここからクラブでもう一度やって、そこで結果を出せるかどうか?)自信はありますしやっとブンデス(1部)でもう一回、自分の力を示すチャンスが来るので、僕自身もそれが楽しみですし、ここ(代表)もすごく楽しみです。こんな状況は誰も想像していなかったと思いますけれど、やっぱりすごく良いことですし、本当に自分にとっても良いことだと思います。

遠藤航(シントトロイデン/ベルギー)

「CBがどうプレーしてほしいかは常に意識している」

(戻ってクリアしたシーンがあったが、危機察知能力が高まっていた?)どうしても、サイドを崩された時にマイナスが空くし、センターバック(CB)の選手も、基本はあそこまで行くのは抑えるので、あのスペースは中盤が埋めるしかない。そこはうまく自分も良いポジショニングを取りながらやれていたと思います。

 けっこう浮き球のパスが多くて、それを何回か通されたシーンはあったんですけれど、途中からは自分が意識的に前に行きながらも、ちょっと後ろ目にポジションを取ったりはやっていました。(DFの経験はボランチをやっていても生きている?)はい。CBがどうプレーしてほしいかは常に意識しているし、良さとして出していければと思っています。

(前線の若い選手と後ろのベテラン選手をつなぐ役割としての効果は?)前の選手たちは若くて能力が高くて、イケイケで推進力があるので、そこは存分に発揮してもらって、いかに僕らがそれをやりやすいようにサポートできるか。守備でできるだけ負担をかけないように、というのはすごく意識していましたし、それをやってくれていたので助かりました。

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