デムーロ弟が絶賛タイムフライヤー鮮烈V 18年春二冠は間違いなく面白くなる!
新設2歳GIの初代チャンピオンに
C・デムーロ騎乗の1番人気タイムフライヤーが末脚一気にホープフルSを快勝! 【写真:中原義史】
タイムフライヤーは今回の勝利でJRA通算5戦3勝、重賞は初勝利。騎乗したC・デムーロは同レース初勝利となり、同馬を管理する松田国英調教師は前身のラジオNIKKEI杯2歳ステークス時代に制した06年フサイチホウオー以来、同レース2勝目となった。
松田国英厩舎は4年ぶりのGI勝利となった 【写真:中原義史】
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「来年がさらに楽しみ」
「来年も楽しみ」とクリスチャンはタイムフライヤーの素質に太鼓判 【写真:中原義史】
今や欧州の若手トップジョッキーとして世界にその名をはせているクリスチャン・デムーロがお墨付きを与えた馬こそ、GIホープフルSの初代チャンピオンとなったタイムフライヤーだ。最終的に1番人気に支持された同馬だが、単勝オッズ4.2倍が示すようにこのレースは混戦の下馬評。確たる中心馬不在で始まったレースも、ディープインパクト産駒の1戦1勝馬トラインが抑え切れない手応えのまま先行し、前半1000メートルの通過は59秒6。2歳GIであることを考えれば明らかなハイペースだったし、どこか波乱を予感させる前半戦だった。
ただ、そんな激流の中でクリスチャンとタイムフライヤーは後方2番手に置かれても、焦らずじっくり構え、チャンスをうかがっていた。
「当初の予定では前で競馬をしようと思っていたんですが、ゲートで少し出遅れてしまったので、後ろから脚をタメていく形に切り替えました。また、ペースも思った以上に速かったので慌てずに行こうと思ったんです」
ユタカさんについて行けば
武豊ジャンダルム(左から2頭目、桃帽)を目標に追いかけ、最後の直線は外から一気に突き抜けた 【写真:中原義史】
3〜4コーナーでは武豊ジャンダルムが進んだ道をなぞるように追いかけると、最後の直線に差し掛かる入り口ではその外からかぶせるように一気の捲り差し。「最後はタイムフライヤーがすごい瞬発力で伸びてくれましたね。ユタカさんの馬が盛り返してきたときは少し怖かったですけど(笑)」と、激しく抵抗するジャンダルムを力でねじ伏せるように突き放し、文句なしの強さで初代王者へのゴール板を駆け抜けた。