牝馬強し!アエロリットが男馬蹴散らしV 横山典&菊沢師、義兄弟で射止めた初GI

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12年ぶりの牝馬ワンツー決着

横山典の好騎乗に導かれた牝馬アエロリットが3歳マイル女王に! 【スポーツナビ】

 JRA3歳マイル王決定戦、第22回GI・NHKマイルカップが7日、東京競馬場1600メートル芝で行われ、横山典弘騎乗の2番人気アエロリット(牝3=美浦・菊沢厩舎、父クロフネ)が優勝。好位3番手の外から直線早めに抜け出し、そのまま後続を振り切る競馬でGI初勝利を達成した。良馬場の勝ちタイムは1分32秒3。

 アエロリットは今回の勝利でJRA通算6戦2勝、重賞は初勝利。騎乗した横山典は1999年シンボリインディ、2015年クラリティスカイ以来となるNHKマイルC3勝目。同馬を管理する菊沢隆徳調教師は騎手時代を通じて初のJRA・GI勝利となった。

菊沢調教師(左から3人目)にとっては騎手時代を通じて初のJRA・GI勝利となった 【スポーツナビ】

 一方、1馬身半差の2着には吉田隼人騎乗の13番人気リエノテソーロ(牝3=美浦・武井厩舎)が入り、05年以来12年ぶりの牝馬ワンツー決着。2着から2馬身半差の3着には松山弘平騎乗の6番人気ボンセルヴィーソ(牡3=栗東・池添学厩舎)が入った。なお、1番人気に支持されたミルコ・デムーロ騎乗のカラクレナイ(牝3=栗東・松下厩舎)は17着に敗れた。

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「駆け引きはいらない。迷いなく強気の競馬で」

「強気の競馬」で後続を寄せ付けず! 【スポーツナビ】

 戦前に言われていた大混戦がウソのような、アエロリットの快勝。好スタートからの“テン良し、中良し、終い良し”はまるで、天皇賞・春を制したキタサンブラックのようだった。横山典が振り返る。

「返し馬でとにかく出来の良さを感じたんです。これなら駆け引きはいらない、迷いなくこの馬の全能力を出し切れたら勝つだろう、と。だから、強気の競馬で行きました」

 全18頭中、最も速いスタートでまずは先手。ここ2戦は後方から末脚を生かす競馬だっただけに、見ている方は面食らったかもしれないが、当の鞍上にとっては特別なことではなかったらしい。

「もともとゲートが速い馬ですからね。ただ反応が良すぎてゲートの中でじっとしていられなくて、ここ2戦はスタートが良くなかっただけ。だから、僕としては驚くことはなかったですね」

 その一方で、元気が良いあまりに引っ掛かってしまわないように「用心しながら」と、なだめつつ3番手をキープ。アエロリットは外枠16番ゲートからのスタートだったため、通常であればここから距離損をなくすべくジワジワとインコースへと進路取りをするもの。だが、横山典はあえてそうはせず、枠なりに外めのコースから追走していった。

「急速に内側の芝の状態が悪くなってましたからね、馬群には入れないでおこうと」

それまで2着が多かった善戦ぶりがウソのような快勝だった 【スポーツナビ】

 駆け引きせずに強気の競馬――日本随一のトップジョッキーが語ったこの言葉は、道中の位置取りに限らず、直線での攻防にも表れていた。下手に後続を待って追い出すのではなく、一気の抜け出しから早め先頭勝負へ。

「エネルギーを余して負けるのだけは嫌だった。それに、この馬の能力で、今日の出来なら大丈夫だろうとも思っていましたから」

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