よくぞ間に合った、ジュエラー 「競馬巴投げ!第128回」1万円馬券勝負
オリンピックで頭をひねったことが二つ
【写真1】桜花賞馬ジュエラー、よくぞ戻ってきた! 【写真:乗峯栄一】
感動的なところは、みなさんよくご存じなので、ここでは、誰も言わないが、個人的に頭をひねったことを二つほど言いたい。
なぜ水球はバスローブを着て登場するんだろう?
水球というのは終始立ち泳ぎしないといけないし、審判に見えない水面下で引っ張ったり、蹴ったりがあって大変な競技らしい。しかし登場の仕方は変だ。これはどう見てもホテルの風呂に置いてあるバスローブではないか? どうしてこんなものを着て出てくるんだろう? 競泳の選手のように、国旗やスポンサーのロゴの入ったスポーツウエア(ジャージ?)を着て出てくる方がよっぽどスポーツマンらしいと思うのだが。
【写真2】オーストラリアの水球チーム、なぜバスローブで登場するんだろう? 【写真:乗峯栄一】
【写真3】こちらは日本水球チーム、なんとなくぎこちない? 【写真:乗峯栄一】
オーストラリア選手はごく普通のリラックスした感じだが、日本選手は何となくぎこちない。“バスローブ文化”が日本にはまだ普及してないのだ。
だいたい、あれ、ホテルに行ったとき、素っ裸で着ていいものなのか、下着をつけた上で着るものなのか、それすら日本人にはよく分からない。客が来たときなんか、バスローブのまま出て行っていいものなのか、「ちょっと待ってください」と着替えて応対するものかも分からない。
日本水球チームが惜しいところで予選全敗となったのには、きっとこの“バスローブ”にも原因がある。次の東京オリンピックでは、ぜひバスローブをやめて浴衣(ゆかた)にしてもらいたい。いまでこそ、夏祭りや花火大会などに浴衣を着ていく人が増えたが、平安時代あたりでは、浴衣は、あれを着たまま湯船に入るために作られたものだ。濡れているのが普通だ。
「水の競技はすべて浴衣を着て登場すること。日本でやるオリンピックでは日本文化に馴染んでもらう」という通達を出せば、リオで日本水球選手がバスローブに戸惑ったように、外国人選手は浴衣に戸惑うはずだ。