頂上への電車(ピークトラム)お静かに 「競馬巴投げ!第127回」1万円馬券勝負
京大霊研がチンパンジーを研究するのは我々人間を観るためだ
[写真1]1年9カ月ぶりの勝利を前走で挙げたタガノエスプレッソ、この勢いを中京記念にもつなげるか 【写真:乗峯栄一】
つまり京大霊研がチンパンジーを研究するのは我々人間を観るためだ。
火星や小惑星イトカワ行って岩石取ってくるのは地球を知るためだ。
邪馬台国を探るのは今の日本国を知るためだ。
背中が痒いと思っていきなり嫁にのしかかるのは子を産んで孫を作り、その孫の手で背中を掻かせるためだ(これは違うか)。
目の前の女が分からんと思ったら、まず動物の交尾を調べる
[写真2]末脚健在のダッシングブレイズ、鞍上ルメールはどう乗るか 【写真:乗峯栄一】
ムシの交尾ではオス・メスとも目を閉じない。マブタがないからだ。声もあげない。声なんかあげて重なっていたら、カエルやカメレオンや鳥たちがやってきて「一回で二度おいしい」などと微笑みながら二匹ともムシャムシャ食べてしまう。
ハ虫類・鳥類・ホ乳類はマブタを持つが、交尾のとき「マブタが自然に下りちゃう」とメスが言う種は見あたらない。鳴き声も上げない。馬のメスなど「なーんもありゃしないわよ」と言い、舌なめずり一回して終わりだ。これでは精がない。精はないが、逆に言うと、心変わりもないとも言える。ウマのメスの場合、後ろにまわったオスを蹴り上げない限り「愛してる」という印なのだと解釈するしかない。
[写真3]昨年の中京記念3着ダローネガ、今年はどこまで食い込むか 【写真:乗峯栄一】
ガラパゴスゾウガメはメスは知らん顔しているが、オスが長い首をもたげて「グォーッ」と叫ぶ。征服した喜びをオスが表現するということなのだろうか。ガラパゴスゾウガメは二百年も生きるというから、ひょっとしたら倦怠期、いわゆる「もう、飽きた」ということなのかもしれない。