頂上への電車(ピークトラム)お静かに 「競馬巴投げ!第127回」1万円馬券勝負

乗峯栄一

中京記念出走馬の写真説明から

 例によって関西馬に限られるが、栗東トレセンで撮った中京記念出走馬の過去の写真を出します。

[写真1]は14年4月末のタガノエスプレッソである。天皇賞週の撮影だが、4月の緑ゼッケン(2歳9月まで装着)は珍しく、慌てて撮った記憶がある。その早め入厩もよかったのだろう。この年デイリー杯を勝ち、前走、約1年9ヶ月ぶりに勝利を得た。

[写真2]はダッシングブレイズで、今年4月の撮影だ。どこからでも長くいい末脚を発揮することが出来、昨秋3連勝して一気にオープンに上り詰めたが、3走前、内をついて出ようとしたときラチに接触して競走中止となる。後遺症が心配されたが、復帰後2走を見る限り、末脚は健在のようだ。今回はルメール騎乗で、内をつくのか、外に出すのか、それも見ものだ。

[写真3]は11年12月、朝日杯の週のダローネガだ。残念ながらクラシックに縁がなく終わったが、その後コンスタントによく走っている。去年の中京記念は3着に食い込んでいる。

[写真4]はダンスアミーガ、14年桜花賞週の撮影だ。残念ながら、その桜花賞には出られなかったが、オープンまで上がってよく走っている。このところ大きな着が続いているが、夏に強いイメージもあって要注意のような気がする。

[写真5]は今年2月のピークトラムだ。この時点ではまだ橋口弘次郎厩舎所属だったが、3月に息子の橋口慎介厩舎に移り、その開幕週にいきなり勝利をプレゼントしてくれた馬だ。慎介厩舎、まだ重賞はないが、開幕週で勝ったピークトラムが、そのまま初重賞もプレゼントしてくれるというのは十分ありえることだ。

[写真6]千二のスペシャリスト・ワキノブレイブ、今回は距離が鍵に 【写真:乗峯栄一】

[写真6]は14年10月、スプリンターズSのゼッケンを着けたワキノブレイブだ。残念ながら、このスプリンターズSには出られなかったが、その後も高松宮記念など千二のスペシャリストとしてコンスタントに活躍している。ただ今回の千六はどうなんだろうか。

ピークトラムで橋口慎介厩舎の初重賞を

 写真はないが、前走米子Sを勝ったケントオー、素質がいつ開花するのかガリバルディもいるし、関東馬のトウショウドラフタ、マイネルアウラートなど、気になる馬は多い。GI級にあと一歩の馬が勢揃いした感じで、難しい。

 中京も開催が大詰めになってきて外追い込みが効くようになってきた。前走新潟谷川岳Sの直線外め追い込みを信じてピークトラムで行く。父弘次郎厩舎から実績馬を多く引き継いだ慎介厩舎、そろそろ初重賞があってもいい。

 単勝(7)ピークトラムに千円。3連単(7)頭固定、ヒモに(8)ダッシングブレイズ、(4)マイネルアラウート、(6)トウショウドラフタ、(11)ダノンリバティ、(12)ケントオー、(13)ガリバルディ。計30点各300円。総計1万円でいく。

<今週の1万円勝負(中京記念)>
単勝(7)ピークトラム×1,000円
3連単(7)ピークトラム1着軸固定→(8)(4)(6)(11)(12)(13)[30点]×300円=9,000円

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著者プロフィール

 1955年岡山県生まれ。文筆業。92年「奈良林さんのアドバイス」で「小説新潮」新人賞佳作受賞。98年「なにわ忠臣蔵伝説」で朝日新人文学賞受賞。92年より大阪スポニチで競馬コラム連載中で、そのせいで折あらば栗東トレセンに出向いている。著書に「なにわ忠臣蔵伝説」(朝日出版社)「いつかバラの花咲く馬券を」(アールズ出版)等。ブログ「乗峯栄一のトレセン・リポート」

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