GAMI、奈七永、つっかの鼎談が実現!? 2016年上半期を振り返る

スポーツナビ

奈七永、GAMI、つっかの座談会が実現 【スポーツナビ】

 女子プロレス界のトップ鼎談が実現!? プロレスリングWAVEとOSAKA女子プロレスを主催するZABUNの二上美紀子社長、シードリングの高橋奈七永、アイスリボンの藤本つかさが一同に介した座談会が行われた。今回はスポーツナビとニコニコプロレスチャンネルのコラボ企画として、両メディアで取り上げた女子団体を中心に、上半期を振り返る機会となった。

世志琥復帰で「人間として一皮むけた」

3月にリングに戻ってきた世志琥 【横田修平】

 上半期の振り返りとして、最初の大きな話題に上がったのが、3月のシードリング後楽園ホール大会で復帰を果たした世志琥について。1月のシードリングで姿を見せた時は、関係者の間でもすぐに広まり、二上社長は「私ね、成田(空港)で聞いたの。ハワイに飛び立つ日だったので。そうしたら(浜田)文子からLINEで『GAMIさん大変! 世志琥が、世志琥が!』って」と驚いたような連絡が来たと話し、藤本は「(シードリングは)その時だけ参戦できなかったんですよ!」と言いつつも、「OZ(アカデミー)の前橋大会に出ていたんですけど、控え室がザワザワでしたよ。(松本)浩代さんとかもびっくりしていましたし」と選手間でも突然のニュースに驚いたようだ。

 それに対し高橋も「鳥肌が立ちましたね。思い出しただけでも胸に来るものがあります。その時は田中(将斗)選手と試合をしていて、本当にボッコボコにされて、KOされそうな時に、世志琥が思わず出てきたという状況で。殻に閉じこもっていた世志琥を出すことができるんだから、プロレスが持つ力はすごいな」とその時の感情を話した。

 そして3月の復帰戦では対戦相手を高橋自身が務め「3月の復帰戦を迎えるまでいろいろな声があって、それをみんなで乗り越えて、世志琥自身が一番辛かったところもあると思うのですが、それでも前向きにプロレスに取り組んで。試合中、世志琥が泣きながらエルボーをしてきたんですよ! そんな世志琥を見たことがなかったんで、いろいろなことがあった中で、人間として一皮むけて、プロレスをやって成長していくんだなと、試合中に実感しました。終わった後に『プロレスって最高ですね』って、その言葉を聞けただけでも報われたな」と復帰へのハードルを乗り越えた甲斐があったと話した。

WAVE10周年記念は大田区体育館!?

32人が参加した今年の「CATCH THE WAVE」 【横田修平】

 そして話題はその世志琥も参加したWAVEの一大イベント「CATCH THE WAVE」について。今年は総勢32人の選手が参加し、過去最大のものとなったが、二上社長は「32人を3月13日に発表したじゃないですか? 実際、世志琥ちゃんのOKが出たのが13日の午前5時ぐらいなんですよ! よっしゃーと思って、ありがとーと言って、発表の順番も全部考えて、最後の3人をDASHチサコ、尾崎(魔弓)さん、この2人の時点で『おー』と来たので、最後に『これ絶対くるな』と思って、世志琥と言った瞬間に『どっかーん』でしたよ! これはいけると思って、Yahoo!ニュースに2回ぐらい載ったから、『お母さん、Yahoo!ニュースに載りました』ってタイトルでブログに書きました」と想定どおりの反応と、予想以上の反響があったと話した。

 ただ集客の面ではそれほど伸びなかったこともあり、「これは結構意外やった。だからみんな、生で見るほどには興味がないんやと。話題としてはものすごい興味を引いたけど、それこそ雑誌(プロレス専門誌)が食いついてこなかった。実際、本当に悪意を感じるぐらい食いついてこなかったので、そういうもんかと思って、最終的にこのリーグ戦が終わって、悪意しか残ってないです」と毒づき、その場にいた一同が沈黙することになってしまった。

アイスリボン10周年記念の横浜文体大会は同団体過去最高の集客となった 【スポーツナビ】

 気を取り直して次の話題はアイスリボン10周年興行となった横浜文体大会について。

 噂されたスターダムのサンダーロック(紫雷イオ&岩谷麻優)とベストフレンズ(藤本&中島安里紗/JWP)の対戦は実現できなかったが、アイスリボンの創始者であるさくらえみ(我闘雲舞)の参戦が決まり話題となった。これに関して藤本は「私は今回に限っては話題を作りたくて作ったわけでなく、本当に生の感情のままだったので、ちょっと特殊といえば特殊なんです。今回の文体で思ったのは、自分のファン以外の人、団体のファン以外の人たちに、『この試合を見たときに何か起こるかも知れない、何か起こりそうだから行ってみるか』という人に伝えるのが一番集客につながるのではないかと思いました」と話、実際に当日券もかなり伸びたと話す。

 ビックマッチ開催には苦労した面もあったが、それでも横浜文体という大きな会場でやることで「いろいろなメディアの人が取材して下さり、新しい選手に注目してくれたり。新しいつながりができたことが良かったと思いました」と苦しい中にも良かった点があったと話す。これに関して二上社長も、早くも来年のWAVE10周年記念では大田区総合体育館大会を開催しようとしていると暴露。「高木三四郎さんが言っていたのは、大場所をやると士気が高まるから、やった方がいいですよって」アドバイスをされ、大きな会場での大会を希望しているが、ただ、選手がまだついてきてないという不満も吐き出していた。

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