【データが示す攻守ベストイレブン/J1第30節】復活を遂げた東京の10番が攻守で活躍! 守備では磐田から2名選出

データスタジアム株式会社
 FC町田ゼルビアが首位に返り咲いたJ1第30節。試合結果はさることながら、最も活躍した選手は誰だったのか? スポーツナビでは『データスタジアム』が算出したデータを基に、独自のベストイレブンを作成。攻撃と守備の活躍度を同じ指標で図ることが難しいため、「攻撃的ベストイレブン」と「守備的ベストイレブン」の2つに分けて紹介する。
 なお、攻撃の選考には同社のチャンスビルディングポイント(以下CBP)を指標としている。このCBPは選手が試合を通じてどれだけ「チャンス機会を構築することができたか」を独自のロジックにより数値化した指標。守備の選考には対戦相手のCBPを利用し、チャンスとなりやすいプレーを阻止した場合に高いポイントが付きやすい守備Pと、相手のプレー成功率が高いプレーを奪って攻撃につなげた時に高いポイントが付きやすい奪取Pなどを用いている。

攻撃的ベストイレブン 【画像提供:データスタジアム株式会社】

FC東京から3名が選出。攻撃と守備両方で選ばれた選手も

 5万5896人が来場した国立での試合を4-1で快勝したFC東京から3選手が選ばれた。東慶悟は今シ-ズン初先発で初ゴール。ボランチの位置から駆け上がり、味方のシュートのこぼれ球を押し込んだ先制点で、チームに勢いをもたらした。もう一方のボランチ高宇洋は後半に試合を決定付ける3点目を奪取。MFの中では高い攻撃CBPを記録しており、ゴール以外でもチームの攻撃を支えた。仲川輝人も同様に1ゴールを挙げる活躍と、攻撃CBPの高さで選出となった。東慶悟は守備的ベストイレブンでも選出されており、攻守両面において貢献していたことが読み取れる。同じく攻撃と守備の両方に選出されているのが町田のFWナ・サンホ。他のFWと比較すると攻撃CBPは高くないが、ゴールCBP(前述の段落リンク参照)が高いため選ばれている。

東慶悟(写真右)は今季初先発で初ゴールを記録した 【(C)J.LEAGUE】

 1ゴール1アシストという目に見える結果で選ばれたのがジュビロ磐田の中村駿。前半の早い段階で2得点に絡み、第2節以来2回目のフル出場でチームに勝利を呼び込んだ。

 ゴールを挙げていないフィールドプレーヤーの中で唯一選ばれているのが京都サンガF.C.の福田心之助。前半9分に相手が退場者を出し、高い位置でのプレーが増えた影響もあるが、クロスやドリブルのポイントを中心に今節で最も高い攻撃CBPを記録している。京都からは3試合連続となるゴールを挙げた原大智も選出されている。

 川崎フロンターレの橘田健人は、先制点となるミドルシュートを決めたほか、スタート時は左サイドバック、後半途中から右サイドバック、最後はボランチと3つのポジションをこなした。

 そのほか、グラウンダーのミドルシュートを決めたヴィッセル神戸の広瀬陸斗、2桁得点を達成したアルビレックス新潟の谷口海斗、サイドへのロングパス成功を中心に高い攻撃CBPを記録した町田のGK谷晃生が選ばれている。

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日本で唯一のスポーツデータ専門会社。 野球、サッカー、ラグビー等の試合データ分析・配信、ソフト開発などを手掛ける。

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