25周年の節目を迎えたカーリングの国際大会“カルコク”が今年も開幕 日本選手権、そして世界への重要な試金石に

竹田聡一郎

後列左からブラッド・グシュー(Gushue/カナダ)、ニクラス・エディン(Edin/スウェーデン)、両角友佑(Morozumi)、前列左から北澤育恵(Kitazawa)、ケイトリン・ローズ(Lawes/カナダ)、ジェニファー・ジョーンズ(Jones/カナダ)、キム・ウンジョン(E.Kim/韓国) 【筆者撮影】

長野五輪から25年、記念大会が開幕

 12月1日から軽井沢アイスパークで、軽井沢国際カーリング選手権大会が開幕する。

 “カルコク”の愛称で親しまれ、冬の風物詩としても定着したこの大会を発端までさかのぼると、1998年長野五輪の存在がある。

 敦賀信人(コンサドーレ)や佐藤浩(北海道銀行コーチ)などの活躍を目の当たりにした両角友佑、公佑(いずれもTMKaruizawa)らがカーリングをはじめるきっかけになった五輪としても知られているが、軽井沢でカーリング競技が行われたことを記念し、またレガシーとして残そうと、翌1999年に第一回大会が行われた。以後、歴代チャンピオンの名前は世界王者、五輪メダリストなどが連綿として刻まれている。歴史こそ北海道選手権や日本選手権、あるいはNHK杯などのほうが古いが国際大会としては日本最古のもので、初めてワールドツアーに登録された大会でもある。

 また、昨年から売上の一部を賞金に充当する画期的なチケット販売をはじめ、特に氷上で観戦できるエキサイティングシートが10万円という高額で販売され話題になった。今年も「FanFunシート」として継続されており、氷上で声援を送る熱心なファンの姿が再び見られそうだ。

国内外からトップチームが揃い踏み

昨大会の「エキサイティングシート」は写真のアイス端だったが、今大会の「FanFunシート」は会場中央に設置され、両サイドの試合を目の前で観戦できる 【筆者撮影】

 25周年を迎えると今年は、出場チームも過去最大級に豪華だ。

 男子は今年のカナダ王者で11月のパンコンチネンタル選手権でも優勝したGushue、スウェーデン代表として北京五輪や2022年の世界選手権などを制したEdin、韓国からは2013年王者であるC.Kimが来日する。迎え撃つ国内の強豪は日本選手権準優勝のHirata (KiT Curling Club)、同4位のMorozumi(TMKaruizawa)などだ。

 女子は6度のカナダ王者に輝き2014年のソチ五輪では金メダルに輝いたJones、続く2018年の平昌五輪で“メガネ先輩”の愛称で日本でも注目され銀メダルに輝いたスキップのキム・ウンジョン率いるE.Kim、同じく平昌のミックスダブルスで金メダリストとなったケイトリン・ローズ擁するLawesなど、海外から4チームが参加する。国内組は日本選手権準優勝のUeno(SC軽井沢クラブ)、そのSC軽井沢クラブから新戦力として江並杏実が加入したKitazawa(中部電力)ら地元チームを中心に、今季はエース吉村紗也香が産休に入り小谷優奈をスキップに据え国内チーム最多のツアー3勝を挙げているYoshimura(フォルティウス)も参戦する。

 男女共にどの試合もハイレベルな攻防になりそうだが、かつ、Ishimura(チーム石村)やNoguchi(Hot Shot!)など、なかなか海外遠征に出られないチームにとっても、世界に挑んで自分たちの実力を測る絶好の機会になってくる。消化試合は1試合たりとも存在しないだろう。

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著者プロフィール

1979年神奈川県出身。2004年にフリーランスのライターとなりサッカーを中心にスポーツ全般の取材と執筆を重ね、著書には『BBB ビーサン!! 15万円ぽっちワールドフットボール観戦旅』『日々是蹴球』(講談社)がある。カーリングは2010年バンクーバー五輪に挑む「チーム青森」をきっかけに、歴代の日本代表チームを追い、取材歴も10年を超えた。

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