25周年の節目を迎えたカーリングの国際大会“カルコク”が今年も開幕 日本選手権、そして世界への重要な試金石に

竹田聡一郎

ユニクロが大会をサポート

写真の中部電力ほか、フォルティウスやロコ・ステラ(Sasaki)など日本選手権出場が決まっているチームは最後の実戦になる可能性もある。写真の中嶋星奈(右)は大会中に26歳の誕生日を迎える 【(C)軽井沢国際 2022_H.Ide】

 そして今大会はプレミアパートナー企業としてユニクロが大会を後押しする。

 世界のトップアスリートとの協業を通じて最先端のウエア開発に取り組む同社は、今年からスウェーデンカーリング協会とカーリングスウェーデン代表選手団とオフィシャルサプライヤー契約を締結。スウェーデン代表Edinのスキップ、ニクラス・エディンが大会前の会見で「最近はもうユニクロしか着ていない」と発言していたが、今季、選手と関係者はユニクロウエアを着て今季を過ごしている。

 恒例のカーリングクリニックも今回は「ユニクロドリームプロジェクト ジュニアカーリングクリニック」と題して開幕前日に行われた。Edinをはじめ、Gushue、Jones、Lawesとすべて五輪金メダリストを擁する豪華なチームが揃い、地元のジュニア選手に対して、技術やメンタルについてアドバイスを送った。

 軽井沢町内から参加した高校2年生の新井湖晴さんは「デリバリーの時の足の引き方についてアドバイスをもらえて勉強になりました」と、ジェニファー・ジョーンズに具体的なアドバイスをもらうなど、多くの参加者はトップ選手から刺激を受けた。彼らの存在がまた26年目以降の“カルコク”の財産となっていくだろう。

 運営、広報、強化、育成。あらゆる面で長らく日本のカーリングをけん引してきた“カルコク”は、25周年を境にレガシーからシンボルへと進化する。12月1日の朝9:00から第一試合が開始だ。

ニコラス・エディンとオスカル・エリクソンのスイープ指導を見守る保護者席からは「豪華すぎる」とため息が漏れた 【筆者撮影】

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著者プロフィール

1979年神奈川県出身。2004年にフリーランスのライターとなりサッカーを中心にスポーツ全般の取材と執筆を重ね、著書には『BBB ビーサン!! 15万円ぽっちワールドフットボール観戦旅』『日々是蹴球』(講談社)がある。カーリングは2010年バンクーバー五輪に挑む「チーム青森」をきっかけに、歴代の日本代表チームを追い、取材歴も10年を超えた。

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