2026年ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪へ向けてのレースが本格化 23/24カーリングシーズン展望

竹田聡一郎

昨年11月のパンコンチネンタル選手権にて日本代表のロコ・ソラーレとSC軽井沢クラブ。今季もこの2チームが日本代表として戦う 【(C)JCA】

2年目を迎える北海道ツアーでスタート

 日本代表として出場したロコ・ソラーレの北京五輪銀メダル獲得から、はや1年3カ月。開幕を待つ23/24シーズンから、その成績が2026年のイタリア、ミラノ・コルティナダンペッツォ冬季五輪出場に直結してくる。

 そんな大事な新シーズンは2年目を迎えた北海道ツアーで幕が上がる。8月1週目に札幌でどうぎんクラシック、2週目に稚内でみどりチャレンジカップ、3週目が北見のアルゴグラフィックスカップ、最終4週目は常呂でアドヴィックスカップという並びだ。

 施設のサイズ的に観客を入れるのが難しいアルゴ杯以外は、有観客での興行を予定している。そのアルゴ杯は昨年は女子のみの大会だったが、今季は男子のみの開催となる。そのあたりがツアー2年目の大きな変化だろうか。

 後述するが、来年1月末から行われる日本選手権の舞台が札幌ということもあり、シーズンイン直後から強豪が北海道に集うだろう。おそらく22/23シーズンを5月まで戦ったロコ・ソラーレはアドヴィックス杯からの参戦となるが、それでもハイレベルなゲームが各地で期待できそうだ。

 また、ツアーの仕掛け人のひとりである本橋麻里が「多くの人を巻き込んでゆく2年目になると思います」とコメントしていたが、さらなるサプライズも隠されているかもしれない。

 8月後半からは世界的にも本格的にシーズンが始まる。各チーム渡航していくが、男子の世界ランキング16位のSC軽井沢クラブ(Yanagisawa)、女子で19位の中部電力(Kitazawa)や25位のフォルティウス(Yoshimura)あたりはグランドスラム出場が射程圏内だけあって、シーズン序盤からポイントを稼いで世界最高峰の舞台に立ちたいところだ。

 一方で今季の日本代表、男子のSC軽井沢クラブ、ロコ・ソラーレは11月にパンコンチネンタルカップに出場して日本として世界選手権の出場枠を獲得するタスクがある。ちょうど先日、ブリティッシュ・コロンビア州ケロウナでの開催が発表になったが、彼の地は男子のナショナルコーチであるボブ・アーセルの地元でもあり、地の利はありそうだ。SC軽井沢クラブは初優勝、ロコ・ソラーレは連覇が期待される。

 その日本代表の2チームと、日本選手権でファイナルに進んだSC軽井沢クラブ女子、KiT CURLING CLUBの4チーム以外は日本選手権に向けて各地域のブロック予選を勝ち抜かなければならないため、遅くとも11月下旬には帰国するはずだ。スケジューリングもチーム力の一環だけに、遠征計画にも注目したい。

予測不可能な北海道選手権

ファーストシーズンだった北海道ツアー2022ではフォルティウスが2勝するなど存在感を見せた 【(C)どうぎんクラシック2022】

 12月1日から軽井沢国際の開催が発表されているが、例年どおりであればこの後の年末年始で北海道選手権、東北選手権、関東選手権、中部選手権、西日本選手権の5ブロックで日本選手権の出場権を巡った戦いが展開される。年末に向けてピークを作るチームは多そうだ。

 特に北海道選手権は今年も最激戦区だ。男子は日本選手権3位のコンサドーレ、今年5位で昨年準優勝の札幌国際大、2021年準優勝で今季から新体制となったロコ・ドラーゴ、ジュニア王者のチェックメイト札幌など、ひとクセもふたクセもあるチームがそろう。
 女子もフォルティウス、北海道銀行、ロコ・ステラといった実績のあるチームの他にも、三浦由唯菜、松永愛唯、佐久間優名ら世界ジュニア銀メダルメンバーがそろって入学した札幌国際大も名乗りを上げる混戦模様だ。

 日本選手権が札幌開催ということもあり、ここで勝ちグセをつけたチームが頂点に駆け上がる可能性も十分にある。

 その日本選手権は1月27日から札幌のどうぎんカーリングスタジアムで行われる、上記の地区予選のほかに出場枠を得るワイルドカード決定戦やツアー上位枠についていまだJCA(日本カーリング協会)からアナウンスはされていない。前シーズン終了前に来季のスケジュールやレギュレーションを公表することがスムーズな強化につながるはずだが、後手に回らずに組織として中長期のレギュレーション共有を一考してほしいところだ。

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著者プロフィール

1979年神奈川県出身。2004年にフリーランスのライターとなりサッカーを中心にスポーツ全般の取材と執筆を重ね、著書には『BBB ビーサン!! 15万円ぽっちワールドフットボール観戦旅』『日々是蹴球』(講談社)がある。カーリングは2010年バンクーバー五輪に挑む「チーム青森」をきっかけに、歴代の日本代表チームを追い、取材歴も10年を超えた。

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