「世界の猛者」を日本で目撃せよ! リーグワン所属のW杯戦士をピックアップ
南アフリカ代表の一員として活躍したチェスリン・コルビは、今季から東京サントリーサンゴリアスでプレーする 【写真:REX/アフロ】
南アフリカ代表では8名がリーグワンに所属
ジェシー・クリエルは2019年から、ファフ・デクラークは2022年から横浜キヤノンイーグルスでプレーしている 【Photo by Anthony Au-Yeung/Getty Images】
この2チームは、12月9日(土)に3シーズン目が開幕するリーグワンのチームに所属する選手が多いチームでもある。特に連覇を狙う南アフリカは8名と最多で、今大会の準決勝のメンバー23名中7名がリーグワンに所属している。
すでに日本でプレーしている選手としては、昨季準優勝した埼玉パナソニックワイルドナイツのCTBダミアン・デアレンデが中盤の要として躍動している。また、昨季ベスト4の横浜キヤノンイーグルスにはSHファフ・デクラークとCTBジェシー・クリエルがおり、どちらもスプリングボクスで大きな存在感を示している。
トヨタヴェルブリッツには、2019年の世界最優秀選手のFLピーターステフ・デュトイが所属している。後半のインパクトプレイヤーの1人として存在感を示しているFLクワッガ・スミスは2018年から静岡ブルーレヴズ(当時はヤマハ発動機)に在籍し、昨季から主将を務めている。さらに、今季からディビジョン1に昇格した三重ホンダヒートにもLOフランコ・モスタートが所属する。
また、リーグワンの昨季王者であるクボタスピアーズ船橋・東京ベイにはHOマルコム・マークスが所属しているが、膝のケガのため残念ながら今大会は途中で離脱している。さらに、昨季ベスト4の東京サントリーサンゴリアスでは、今大会の準々決勝でプレースキックをチャージしたことで脚光を浴びた「ポケットロケット」WTBチェスリン・コルビが新たにプレーする。爆発的なスピードはファンの注目を集めそうだ。
東芝ブレイブルーパスにはオールブラックスから2人が加入
オールブラックスのリッチー・モウンガ、シャノン・フリゼルが東芝ブレイブルーパス東京に加入する 【Photo by Hannah Peters/Getty Images】
まず、リーグワンの前身であるトップリーグで最多タイの5度優勝している東芝ブレイブルーパス東京には、準決勝まで50得点を挙げており、国内の常勝クラブといわれるクルセイダーズでもチームを支えた司令塔のSOリッチー・モウンガ、さらにフィジカルの強いFLシャノン・フリゼルの2人が加入する。チームには日本代表リーチマイケルらもおり、リーグワン初タイトル奪取への本気度がうかがえる。
日本代表NO8姫野和樹が所属するトヨタヴェルブリッツには、予選プールのイタリア代表戦でハットトリックをしたベテランSHアーロン・スミスと、トップリーグ時代にはサンゴリアスでプレーし、過去2度にわたって世界最優秀選手に輝いているSO/FBボーデン・バレットが加わる。ともに代表キャップ数は120を超えており、豊富な経験を持つ2人がハーフ団としてチームをけん引することができるか。
また、昨季9位と低迷したコベルコ神戸スティーラーズには、やはり過去にも神戸でプレーしたベテランLOブロディ・レタリックと、2試合でプレイヤー・オブ・ザ・マッチに輝いているNO8アーディ・サベアの2人が参戦する。FWパックがさらに強化されることは間違いない。