「世界の猛者」を日本で目撃せよ! リーグワン所属のW杯戦士をピックアップ

斉藤健仁

ディビジョン2、3にもW杯戦士が名を連ねる

昨シーズン優勝を飾ったクボタスピアーズ船橋・東京ベイにはウェールズ代表のリアム・ウィリアムズが加入する 【写真:REX/アフロ】

 W杯でベスト4に進出したチームでは、アルゼンチンのFLパブロ・マテーラが昨季から三重ホンダヒートでプレーしている。ただ予選プール最終戦の日本戦でハムストリングスのケガを負ってしまったため、シーズン途中での復帰となりそうだ。

 また、決勝トーナメントに進出したチームではウェールズにも2人いた。ベテランFBリアム・ウィリアムズが王者クボタスピアーズ船橋・東京ベイで、オーストラリア戦で出色の出来を見せたSO/FBギャレス・アンスコムが東京サンゴリアスで今季からプレーする。ウィリアムズはスピアーズBKの要として、アンスコムは新たな司令塔として期待されている。

 他では、エディー・ジョーンズヘッドコーチが率いていたオーストラリアも、3人のリーグワン選手を擁していた。王座奪還を狙うワイルドナイツでは「サイクロン」ことWTBマリカ・コロイベテが一昨季からプレーしており、昨季までサンゴリアスに所属していたCTBサム・ケレビは今季からディビジョン2の浦安D-Rocksへ移籍、さらにLOマシュー・フィリップは横浜イーグルスに新たに加入する。

 日本と同じプールDのサモアからは、FLタレニ・セウがディビジョン2の豊田自動織機シャトルズ愛知に復帰し、元オールブラックスでもあるSOリマ・ソポアンガはディビジョン3の清水建設江東ブルーシャークスでプレーする。

 トンガではSHオーガスティン・プルがディビジョン3の日野レッドドルフィンズの中心選手としてプレーしているほか、ニュージーランド代表経験もあるFBサレシ(チャールズ)・ピウタウは今季から静岡ブルーレヴズに加わる。

 W杯は終わってしまうが、スプリングボクス、オールブラックスを筆頭に、大会に出場した各国代表の24名(ディビジョン1に20名)がリーグワンでプレーする。日本代表選手たちとの共演はもちろん、代表では同じチームだったがリーグワンではライバルとして対戦するケースもある。ラグビーの祭典の「余韻」を、リーグワンで楽しんでみてはいかがだろうか。

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著者プロフィール

スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーとサッカーを中心に執筆。エディー・ジャパンのテストマッチ全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」、「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「ラグビー「観戦力」が高まる」(東邦出版)、「田中史朗と堀江翔太が日本代表に欠かせない本当の理由」(ガイドワークス)、「ラグビーは頭脳が9割」(東邦出版)、「エディー・ジョーンズ4年間の軌跡―」(ベースボール・マガジン社)、「高校ラグビーは頭脳が9割」(東邦出版)、「ラグビー語辞典」(誠文堂新光社)、「はじめてでもよく分かるラグビー観戦入門」(海竜社)など著書多数。

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