千葉Jの富樫勇樹が3月の月間MVP… B1新記録24連勝の立役者に「勝利に貢献できたと感じている」
富樫が2022年5月以来の月間MVP受賞を果たした 【提供:千葉ジェッツ】
富樫はリーグを代表するポイントガードの1人。チーム内にケガ人が多発した3月は1試合平均約33分出場すると、同22.7得点1.9リバウンド6アシストと奮闘した。チームはB1新記録となる24連勝を達成。リーグ最高勝率をマークしている。
今回はジョン・パトリックヘッドコーチ体制1年目ながら好成績を残すチームのことやポストシーズンに向けての話も聞いた。
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ケガ人続出のチームをコート内外でけん引
昨シーズンと違って、今シーズンの月間MVPは自分としてもしっかりと結果を残して受賞できた実感があります。ケガ人が多く出たなかでB1連勝記録を含め、チームの勝利に貢献できたと感じているのでとてもうれしいです。
――連勝を重ねていた時はどのような感覚だったのでしょうか?
どのチームと対戦しても、どのメンバーが欠けても勝てるという気持ちでした。チームとしての勢いがあったと思います。
――ケガ人を抱えるなかで勝ち続けられた秘訣(ひけつ)は何ですか? また、連勝中のチームはどのような状態だったのでしょうか?
毎試合、誰かしらがいない時期が続いていました。ただ、誰かが抜けた時でも、チーム全員がしっかりと自信を持ってプレーできていたと思います。なにより勝ち続けていたので、雰囲気がすごく良かったです。日々の練習は長時間実施するというより、試合に向けて調整する部分が多かったのですが、コーチ陣が理解してくれて、ベストな状態で試合に臨めていたことが良かったです。
――天皇杯を含めて3月は試合が続きました。連戦で自分自身が意識していたことはありますか?
特にありませんが、連勝していたこともあり、みんなが気持ちよく試合に入って、自信を持ってプレーしていました。そこで「勝つことが一番だな」と改めて感じました。うまくいかないことがあっても、最後に勝って終わることで、チームの雰囲気をいい状態に保つことができます。そういったことも良かったと思います。
得点、アシストで好成績を残した 【(C)B.LEAGUE】
今まで長く一緒にプレーしてきた選手がいるので、新しいHCといえ、コートでプレーするのは自分たち。コーチの新しい意見を組み入れ、今までの自分たちの強みを生かしながらプレーし続けてこられたのが良かったと思っています。
――チーム内での変化ありますか?
プロ選手にはいろいろな役割があって、自由を与えられている選手と、与えられたルールにのっとってプレーしている選手がいます。原修太選手は思いきりプレーしたい部分がありながら、我慢していることもありましたけど、今シーズンは解き放たれたような素晴らしい活躍を見せてくれています。それはHCの言葉を受けているからだと思っています。
――昨シーズンはシーズンを通して延期や中止が続き、とても難しかったと思います。安定的に試合をこなすことで、チームとして成長できている手応えはありますか?
試合ごと、プレーごとに修正できています。チャンピオンシップに向けて、チーム内ではいいコミュニケーションを取れていますよ。
――今回はヴィック・ロー選手もMVP候補に入っていました。彼の貢献についてはどのように感じていますか?
とにかくなんでもこなせる選手だと思います。オフェンスではポイントガードからポストプレーができて、ディフェンスでは1番(ポイントガード)から5番(センター)までマークできます。ここまでいろいろなポジションをこなせる選手はBリーグの中にいないと思います。彼もチームの勝利に大きく貢献してくれていると感じています。