なぜ村井チェアマン時代は長期政権となったのか? 村井満氏が今だから語る秘話(4)
「異端のチェアマン」として2014年にJリーグに迎えられた村井氏。当初は自身も「2期4年も続けば上出来」と考えていたという。歴代チェアマンの任期を振り返ると、初代の川淵三郎氏の11年は別格として、第2代の鈴木昌氏、第3代の鬼武健二氏、第4代の大東和美氏、いずれも2期4年で任期を終えている。
そうした前例に倣い、村井氏自身も2期4年が終わる2018年、いったんはJFAハウスから去る心づもりでいたという。しかし、さまざまな事情が村井の退任を許さず、結果として村井チェアマン時代は、4期8年にわたって継続することとなった。
なぜ「異端のチェアマン」は長期政権を維持できたのか? 外的要因とは別に着目したいのが、「チームMURAI」と呼ばれた理事の面々。副理事長の原博実、専務理事の木村正明、そして常勤理事だった米田惠美と佐伯夕利子の各氏。彼ら彼女らはいずれも、人事のプロフェッショナルである村井氏が、三顧の礼を持って迎え入れた逸材であった。
連載最終回となる今回は、村井氏が言うところの「最強の布陣」が完成するまでのプロセス、そしてチェアマン退任後、日本バドミントン協会からの会長就任オファーを受けた理由についても語っていただく。
就任4期目を迎え、2020Jリーグビジネスカンファレンスで登壇する村井チェアマン。このあと世界はコロナ禍の危機に見舞われる 【宇都宮徹壱】
「異端のチェアマン」の任期が8年も続いた理由
1991年から2002年まで、実に11年にわたってチェアマンを務められた川淵三郎さんは別格として、その後の3人のチェアマンはいずれも2期4年でした。私自身、「異端のチェアマン」として就任しましたから、4年もてば上出来だろうと思っていました。
実際、2018年でのチェアマン退任を考えていました。任期中、財政基盤の強化と育成環境の整備は達成できましたし、Jリーグの組織改革についても一定の目処は経っていました。サッカー界出身ではない、自分に与えられた役割は果たせたと思っていたんです。
ではなぜ、さらに任期が延長されたのか?
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