工藤公康が投手目線で解説 村上宗隆&吉田正尚の凄さと「好打者の攻略3カ条」
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投手目線から見た村上宗隆、吉田正尚の凄さ
それでも村上選手はそのインコースをきれいにさばき、ライトスタンドにボールを運ぶことができます。しかもアウトコースは広角に打ち分けることができます。ファウルになるなら全然問題ないのですが、フェアゾーンへ、しかもスタンドまで運ばれては投手として太刀打ちできなくなります。
振りの速さや、配球の読み、相手投手のデータの分析など、考えられる要因はいくつもありますが、単純にこれほどの成績をおさめるということは、並大抵の努力ではありません。本当に凄いという一言に尽きます。
吉田選手の凄さは、バットコントロールはもちろんですが、三振の少なさと選球眼の良さ(三振率8.1%・四球率15.7%は、ともにパ・リーグの規定打席到達者の中でトップ)にもあります。低めの見極めや、タイミングをずらされてもボールにうまくコンタクトできる技術は本当に素晴らしい。相手がシフトを敷いたとしても、外角の球を反対方向に打ち返し、ヒットにできる技術もあります。パワフルなスイングとクレバーな一面を兼ね備えた打者だと思います。