進化を続ける早田ひなは「パリで勝つ」 五輪選考対象の女子シングルスで快勝発進
混合ダブルスを制した早田。3年ぶりのシングルス制覇、そしてパリ五輪を見据えて戦いに挑む 【写真は共同】
混合ダブルスで2連覇、張本も称賛のフォアハンド炸裂
身長167センチの恵まれた体格で左利き。ダイナミックなスイングから強打、スピードドライブ、ループドライブを打ち分けるフォアハンドは、早田の武器。張本も「男子並みのパワーで一撃で点を取る力があるし、素早いカウンターもできるので、男子ダブルスのように組み立てられる」とパートナーの攻撃力を称賛していた。早田、張本は、女子と男子の主力選手。このペアでの将来について、張本は「パリ五輪の混合ダブルスの金メダルを目指しているので、来年以降の全日本も出たい」と明言。早田も「東京五輪で水谷隼選手と伊藤美誠選手が金メダルを取って、次のパリ五輪で、私たちが出場する機会があったときに、東京五輪の優勝を受け継げるように頑張っていきたい」と日本勢の五輪2大会連続優勝をこの種目で狙う意思を示した。
3年ぶりV目指すシングルスは、パリ五輪選考対象
初戦となった4回戦は、序盤にバックハンドのコントロールが定まらず第1ゲームを7-11で落としたが、鮮やかに立て直して4ゲームを連取。「サーブが上手い選手で見極めるのに集中し過ぎて、相手のボールの感覚を読むのが難しかったが、2ゲーム目から完全に、自分の得意な所と相手の弱い所で勝負できた。2ゲーム目の切り替えはすごく良かったと思う」と手応えを語った。混合ダブルスでもそうだったが、試合の中で落ち着いて状況に対応していくあたりには、調子の良さや自分の武器ばかりに頼らず、総合力で勝負できる自信がうかがえる。