“花の97年組”が語る箱根注目ランナー 「各大学の戦略に影響を与える」選手とは?
最後の箱根駅伝に臨む、駒澤大の田澤廉。有終の美を飾ることはできるか 【アフロスポーツ】
そこで、19年度の大学三大駅伝で獅子奮迅の活躍を見せた“花の97年組”から、東洋大出身の相澤晃(旭化成)、東京国際大出身の伊藤達彦(Honda)、國學院大出身の浦野雄平(富士通)と土方英和(旭化成)の4選手に集まってもらい、座談会を実施。
第2回となる今回は、今季の箱根駅伝で注目している選手、有力校の戦力分析などをテーマに語り合った。(全3回)
東洋大のエースに求められる自覚
土方 國學院大は今季、出雲駅伝と全日本大学駅伝で準優勝していて、日本学生ハーフや関東インカレでも結果を残しています。しかも僕たちが4年生のときより結果が良い。主将の(中西)大翔君を中心に、本当に強いチームになったと思います。
浦野 ここ数年、國學院大はトラックシーズンから駅伝に向けて、同じような良い流れを作ることができています。大学の型が構築できていて、そこにうまく当てはめられているような印象です。チーム力が上がっていることがわかります。
――その礎を築いたのが、浦野選手、土方選手の学年だったというわけですね。
浦野 そうですね。僕たちは「チームを変えたい」と強く思っていて、実際にそれを口に出したり、姿勢で示すことをがんばってやってきたつもりです。それが今に引き継がれていることは嬉しいし、僕たちを超える選手がもっとたくさん出てきてほしいです。
土方 僕は今年9月、Hondaから旭化成に移籍しました。移籍後は多摩川沿いをよく走っていて、この前、大翔君の双子の兄・唯翔君にたまたま会ったんです。そこで、学生時代の僕たちがやっていた練習と同じようなメニューを、今はBチームの選手がやっていると聞き、チーム全体のレベルがアップしていることを実感しました。今の4年生は主将の大翔君が中心になっていますが、個人的には藤本(竜)君が箱根で活躍する姿が見たいですね。学生時代、かわいがっていた選手なので。
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