“豊作”だった第93回大会の選手権からは星稜の原田、前橋育英の小泉らが「大出世」
選手権の初戦で1-7の大敗を喫した上に、鼻骨骨折のアクシデントにも見舞われた八千代の永戸だったが、今ではJリーグ屈指の左SBと呼ばれる存在に 【写真:西村尚己/アフロスポーツ】
初戦で鼻骨を骨折してチームも大敗
当時の京都橘には仙頭啓矢(現名古屋グランパス)や2年生エースの小屋松知哉(現柏レイソル)といったタレントがいて、大会に大きなインパクトを残したが、選手権後の成長度で言えば、八千代の左SB永戸勝也を忘れてはならない。
左サイドで激しいアップダウンを繰り返し、正確なクロスを武器とした永戸は、激戦区の千葉県予選から躍動する。縦を切っても強引に突破を仕掛けるプレーに、対戦相手はかなり手を焼いた。準決勝の日本体育大柏戦で決勝ゴールを挙げると、流通経済大柏との決勝では守備面で大きく貢献。八千代は0-0からのPK戦を制し、3年ぶり9回目の選手権出場を果たすのだ。
もっとも本大会では、初戦となった2回戦の立正大淞南戦で1-7の大敗を喫し、永戸自身もこの試合で鼻骨を骨折するなど、不本意な形で大会を去っている。しかし、法政大へ進学後は1年次から主力として活躍。得意の攻撃参加と対人守備にさらなる磨きをかけて、17年のベガルタ仙台入りを勝ち取るのだ。
プロ入り後は、瞬く間にJリーグ屈指の左SBとして知られる存在となった永戸。鹿島アントラーズを経て22年シーズンから横浜F・マリノスに完全移籍すると、ここでも1年目からレギュラーの座を射止め、チームのJ1制覇に多大な貢献を果たしている。
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