連載:打順別・最強打者は誰だ!?<2番打者編>

「実は送りバントはしたくなかった」宮本慎也×岩本勉が語る2番打者論

柴山高宏(スリーライト)

菊池がいる広島は「2番打者に困らない」

セ・リーグ最多となる59試合に2番打者として先発出場している、広島の菊池涼介 【写真は共同】

 野球解説者の宮本慎也と岩本勉は5月24日、「2番打者」をテーマにオンライン対談を行った。本稿では、スポーツナビ野球チャンネルで6月4日から16日にかけて公開した3つの番組「12球団2番打者診断」、「歴代最強の2番打者は誰だ!?」、「名手・宮本慎也の2番打者論」のハイライトを紹介しよう。(成績は6月16日時点)

近年、役割と配置される選手が大きく変化している2番打者をテーマに、宮本と岩本が語り合った 【スポーツナビ】

「12球団2番打者診断」は、4月15日に公開して好評を博した「12球団1番打者診断」の続編にあたる企画だ。今季、2番打者として先発出場が多い上位3選手をチームごとにピックアップして、その選手評を宮本と岩本が語るというものだ。

 今季のセ・リーグは、全試合で2番打者を固定しているチームはなく、複数の選手を併用している。そんな中で、2番打者としてリーグ最多の59試合で先発出場を果たしているのが、広島の菊池涼介だ。昨季は1番、2番、6番、7番を任された菊池は今季、2番で固定されている。

 交流戦を14勝4敗、勝率.778で制し、独走状態にあるヤクルトは、昨季に続いて青木宣親を2番で起用するも、まさかの誤算。不振にあえぐ青木に代わり、現在は山崎晃大朗が主に2番を打っている。

 巨人は坂本勇人が故障で離脱後は、強打のウォーカーが2番に入ることが多い。阪神は4月中旬に佐藤輝明が2番に入ることもあったが、現在は主に犠打と盗塁に長けた中野拓夢(12犠打、14盗塁はともにリーグ2位)が務めている。

 宮本、岩本の両氏が太鼓判を押すのは菊池だ。現在の成績は打率.258、59安打、2本塁打、21犠打(リーグ1位)、出塁率.299、長打率.328。西川龍馬、堂林翔太、野間峻祥ら積極的な打者が1番を務める広島打線において、「(2番には)経験のあるバッターがいた方がいい。菊池はバントもうまいし、長打もある。クリーンアップのつなぎに適している菊池がいる広島は、2番打者には困らないのではないか」と、宮本は見ている。

ソフトバンクの今宮と牧原に注目

開幕から好調を維持するソフトバンクの今宮健太。初の打率3割超えなるか 【写真は共同】

 パ・リーグも全チームが複数の選手を2番打者として併用している。注目はソフトバンクだ。主に右打者の今宮健太、左打者の牧原大成を併用しており、ともに好成績を残している。なかでも、岩本が「一発を含め、いい活躍をする」と評する牧原は、規定打席こそ未到達ながら、打率.327、52安打(チーム5位)、3本塁打、8盗塁、出塁率.353、長打率.472と、キャリアハイの成績を残さんばかりの勢いだ。

 オリックスは昨季の優勝の立役者のひとり、宗佑磨が復調。1番の福田周平、4番の杉本裕太郎にも当たりが戻ってきている。一方、5位と低迷するロッテは「マーティンの大誤算が今、とても響いている」(岩本)。本塁打こそリーグ7位タイの7本を放つも打率は.178と、なかなか本来の打棒を取り戻せない。

 宮本、岩本の両氏は、チームメイトの牧原同様、開幕から好調を維持し続けている今宮を称える。打率.343(リーグ2位)、60安打(5位タイ)、1本塁打、10犠打(3位)、出塁率.3915(3位)、長打率.451(4位)と、申し分のない成績を残しており、岩本は「今季のパ・リーグで2番として最も機能している」という。また、4割に迫る出塁率に着目した宮本は「今宮を2番で固定してもいいのでは」と語る。

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