B MY HERO!特派員がいく

アルバルカーズから神出鬼没な“遠征民”へ アウェーの地で味わうご縁と刺激

kii(BMYHERO特派員)

アルバルカーズになったkiiさんが遠征民になったきっかけは齋藤拓実(右)、シェーファー アヴィ幸樹(中)の移籍だった 【(©B.LEAGUE )】

 Bリーグ応援番組「B MY HERO!」では、Bリーグをより多くの方に知っていただこうと特派員を派遣することになった。Bリーグの楽しみ方を知るさまざまな分野の人たちが、推しクラブの模様やゲームの演出などをレポート! あなたがまだ知らないかもしれないBリーグの一面をお伝えする。今回はご自身で撮影したBリーグ関連の写真をSNSで発信されているkiiさん。遠征民になった理由やアウェーの地での楽しみをレポートしてもらった。

私が遠征民になった理由

 今回このような発信の機会をいただけたことに感謝しています。

 はじめましての方もそうでない方も、kii(きぃ)と申します。まずはこの場をお借りして簡単に自己紹介を。

 バスケとのなれ初めは兄が読んでいたスラムダンクから。

 以降、NBA、高校バスケ、大学バスケ、NBL、bjリーグ...…と見る専門になっていき、Bリーグ開幕時に友人の勧めでアルバルク側の観客席に座ったことがきっかけでそのままアルバルカーズ(アルバルク東京ブースターの愛称)となり、今では完全にBリーグ沼の一員となりました。

 主にアルバルク東京とアルバルクに在籍されていた選手とチームを応援していますが、ここ数年は相棒のカメラとともに、いろいろなアリーナに出没するようになっています。いわゆる【遠征民】です。

 今ではおかげさまでいろいろな会場でチームを越えたブースターさんから声をかけていただけるようになり、『一体どこに住んでいるのか』『どこのチーム、誰のファンなのか』とよく聞かれるようになりました(笑)。ちなみに一番おもしろかったのは『きぃさんって複数いるって本当ですか?』(もちろん私は一人です(笑))。

 今回はそんな神出鬼没な私の遠征についてお話させていただきます。

 今シーズンは現時点で61試合(代表戦含む)へ行きました。そのうち遠征と呼べるのは32試合。

 こんな私も以前はアルバルクのホーム、アリーナ立川立飛や関東近郊アリーナしか行ったことがなく、どちらかと言えば自宅観戦がメインでした。きっかけは元アルバルク東京の齋藤拓実選手(現名古屋ダイヤモンドドルフィンズ)、シェーファー アヴィ幸樹選手(現シーホース三河)が当時滋賀レイクスターズに移籍され、初めて滋賀県を訪れたことです。

 私にとっては大きな行動だったと思います。

 基本的に日ごろから一人行動なので旅への不安はありませんでしたが、遠征とは、時間もお金も周囲の協力も体力も自分の強い意志も必要であって、なかなか簡単にできることではありません。しかし、いざ行ってしまうと遠征の楽しさの沼は奥深かったです。

 その後、今季20-21シーズンに、ご存じのとおりアルバルク東京から大量の移籍があり、私のスケジュールは大忙しになりました(笑)。

最推し安藤誓哉選手が島根スサノオマジックに移籍

島根・安藤誓哉選手はアルバルクからの移籍組。Kiiさんは片道7時間かけて松江を訪ねる 【(©B.LEAGUE )】

 おうち大好きの私が、まさか片道7時間もかけて島根県を何度も訪れることになるとは思いもしませんでした。

「安藤選手がおらんかったらきちょらんかったところやろぉ」

 タクシーの運転手さんや仲良くなった店主さんから最初にそう声をかけられたことは忘れもしません。

 確かにそうかもしれないなぁと、訪れる度にこの方言を聞けることさえ愛おしくなってきます。

 穏やかな環境に相反して松江総体の青い景色と熱気は特に中毒性のあるアリーナです。他にもアオーレ長岡、ウィングアリーナ刈谷、ブレックスアリーナ、とどろきアリーナはおすすめしたいポイントがたくさんありますが、また別の機会にお話させてください。

 さて、遠征の楽しみ方はさまざまです。

 グルメや観光など“ご当地ならでは”を楽しむのはもちろん、各ホームアリーナでしか見られない演出、雰囲気、チームカラー、応援スタイル、チアのパフォーマンス、DJさん、マスコット、飲食ブース、ホスピタリティ…… に加えて、私が遠征する魅力は、そこでしか出会えない人たちとのご縁だと思っています。

 特に感激するのはアウェー組。

 選手たちにとってアウェーの地まで足を運ぶブースターの存在は本当に心強いと思いますし、私もその熱気を近くでいつも感じています。

「有休を取るために仕事を頑張ったんだろうなぁ」
「家を不在にする前に家事をこなしてきたのかなぁ」
「宿泊するために節約したんだろうなぁ」

 など、とても人ごととは思えない共感ポイントがたくさんあり、こんなにもバスケ愛に溢(あふ)れた人たちに出会って、長旅の先にある約2時間は、むしろ近場よりもとても濃い思い出になっていくわけです。

 そこで出会ったご縁や刺激は自分で動かない限り降ってこなかったものだと思うので、その場で実際に目で見て聞いて話して感じて受け取ったものを、これからもバスケの写真を通じて伝えていけたらと思っています。

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著者プロフィール

祖父の形見のカメラと共にBリーグ各アリーナで撮影した写真を通じて魅力を発信中。遠征先では必ず現地のカフェを探訪・ハシゴするほどの生粋のコーヒー好き。バスケだけでなくスポーツが好きすぎて、過去には学生アスリート支援の仕事に携わっていたが、現在は趣味が高じてクリエイターとして表現者の世界へ。自称仕事もバスケも強運女子。3年前から隙間時間に始めた鉛筆画にもハマっている。尊敬してやまない人はバスケの世界へ導いてくれた井上雄彦先生。

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