セレッソ大阪【J1リーグ第2節 C大阪vs.湘南】2025シーズンのホーム開幕戦は黒星。後半に修正も、湘南の連動した攻守を上回れず

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【CEREZO OSAKA】

5-2で快勝を収めた開幕戦の大阪ダービーから中7日。セレッソ大阪は、ヨドコウ桜スタジアムに湘南ベルマーレを迎え、連勝を目指して今シーズンのホーム開幕戦に臨んだ。先発は開幕戦と同じ11人。ベンチは1人変更で、中村拓海に代わり奥埜博亮が入った。

開始6分、CKから湘南の鈴木章斗にヘディングでゴールを脅かされたが、ここはGKキム ジンヒョンが弾き出す。立ち上がりこそ湘南に押し込まれたが、以降はセレッソが徐々にボールを持つ時間を増やしていく。ただし、湘南の連動した守備に対し、セレッソはボールを前に運ぶことができない。中央をしっかり閉じられ、サイドを奪いどころにされ、開幕戦のような流れるようなパスワークを発揮できない。開幕戦では自由を謳歌した北野颯太も、「前半は相手にマンツーで来られることが多く、ボールに触れる機会が少なかった」と振り返ったように、湘南のアンカー奥野耕平の厳しいマークに遭い、苛立ちを見せるシーンもあった。システム上、ミスマッチとなるサイドの攻防でも常に数的優位を作られ、舩木翔や奥田勇斗の創造性も消された格好となった。そうした流れの中で、32分に失点。左サイドで舩木から阪田澪哉に出たパスを囲い込まれて奪われると、そこから出た背後へのパスに対し、福田翔生に起点を作られ、最後は湘南の10番・鈴木章斗に決められた。ここから前半終了まで立て続けに湘南に決定機を作られるなど、守備が崩れたが、キム ジンヒョンの好守やクロスバーにも救われ、2失点目は防いだ。

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修正を施したい後半、アーサー パパス監督は選手を1人交代。阪田に代えて柴山昌也を投入し、柴山を右ウィングに、ルーカス フェルナンデスを左ウィングに配置する。ただし、反撃に出ようとした矢先、51分に2失点目。前線でラファエル ハットンがボールを失うと、一瞬、ファウルかとセレッソの選手たちの動きが止まった瞬間を突かれ、1発のパスから鈴木章斗に背後を取られると、そのままドリブルで持ち運ばれて、ニアに決められた。直後にセレッソは香川真司とハットンが交代し、ヴィトール ブエノと中島元彦がピッチに入る。システムも田中駿汰をアンカーに、北野とブエノがインサイドハーフの4-3-3に変更すると、57分、フェルナンデスのFKに進藤亮佑が頭で合わせて1点を返す。63分にもフェルナンデスのプレスから高い位置でボールを奪い、北野に決定機。コースを狙った良いシュートを放ったが、湘南のGK上福元直人の好セーブに阻まれた。湘南のカウンターにも警戒しつつ、全体を押し上げて同点を目指したセレッソは、89分にも決定機。柴山のクロスにファーで中島がヘディングで合わせたが、「GKが視界に入ってしまった」(中島)ことで、しっかりと当てることができず、わずかに枠を外れた。後半アディショナルタイムにも田中の縦パスを受けたブエノ、ブエノのCKから中島と、それぞれチャンスは訪れたが、決めることはできず、無念のタイムアップ。後半は盛り返した一方、前半はチームの良さを消され、「湘南さんが上手(うわて)だった」とパパス監督も認める敗戦を喫した。

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試合後は、やはり前半の試合運びを悔やむ選手も多く、湘南の対策を上回れなかった事実も浮き彫りになった。もっとも、スタイルを突き詰めていく姿勢とともに、相手の出方に対して柔軟に戦う必要性も突き付けられた一戦の価値は小さくない。「ダメなことはダメと分かった。ふわっといい流れになるのではなく、波に乗れなかったことが逆に良かったと思う」と畠中槙之輔も振り返るなど、この試合で得た課題を今後に生かせば、今節の意味も膨らむ。新体制は始まったばかり。成功体験もエラーも糧に、前進を続けていきたい。
(文=小田尚史)
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