連載:プロ野球「2022年、期待の外国人選手」

パ・リーグ新外国人「期待度ランキング」1位はMLB本塁打王並みのパワーの持ち主

宇根夏樹

3位:ヌニエス(日本ハム/内野手)

昨年はメジャーでは14試合の出場にとどまった。3Aでは2チームでプレーし、21本塁打、68打点。打率は.268、出塁率は.360だった 【写真は共同】

 パワーのあるプルヒッターで、ボルティモア・オリオールズ時代の2019年に31本塁打を記録した。同時に、この年の打率.244と出塁率.311も、良くないほうの特徴を示している。オークランド・アスレティックスの3Aでプレーした17年も、本塁打と打率と出塁率は、19年のメジャーとほぼ変わらなかった。

 ポジションは一塁か三塁。肩は強いが、守備はそれほど得意ではなく、かつて日本ハムに在籍したレアード(現ロッテ)と攻守とも似ている。レアードの1年目は、打率.231と出塁率.301ながら34本塁打。率の低さに目をつぶって起用すれば、これに近い本数は打てるはずだ。

2位:エンス(西武/投手)

昨季は4年ぶりにメジャーのマウンドに立ち、評価に値するパフォーマンス。西武ではドラ1ルーキーの隅田とともに、チームに不足している先発左腕として期待される 【Photo by Julio Aguilar/Getty Images】

 タンパベイ・レイズにいた昨年は、3Aの71.2イニングとメジャーの22.1イニング、どちらでも防御率2点台を記録した。K/BBも5.00と4.17と上々。フォームにわずかな変更を施し、投げる直前に上半身を少し後方に倒していたのをやめたのが、功を奏したようだ。

 平均94マイル(約151.2キロ)の4シームと平均86マイル(約138.4km)のカッターを両輪に、チェンジアップとカーブを時折交える。三振を奪うだけでなく、制球も悪くない左腕として、ローテーションの一角を担える。昨年メジャーでは9登板ともリリーフながら、白星を挙げた2試合はいずれも4イニングを投げた。

1位:ギッテンス(楽天/内野手)

ヤンキースにドラフト指名され、7年目の昨季に念願のメジャーデビュー。左の短・中距離打者が並ぶ楽天打線で、浅村と並ぶ右の主砲となれるか 【写真は共同】

 メジャーでも有数のパワーを持つ。ニューヨーク・ヤンキースのビート・ライター(その分野に精通したジャーナリスト。日本の番記者に近い)である『NJ.com』のブレンダン・クティによると、以前、同球団に在籍していた打撃インストラクターは、その打球の速さについて、アーロン・ジャッジやジャンカルロ・スタントン(ともにヤンキースに所属する元ホームラン王)に匹敵すると評したという。選球眼も優れ、マイナー通算の四球率は13.8パーセント。昨年は、3Aの45試合で14本塁打と36四球を記録した。

 投球を選ぶので三振も多くなるのはやむを得ないが、引っ張るだけでなく逆方向へ飛ばすこともでき、いきなり本塁打王を獲得しても不思議ではない。一塁の守備もうまく、起用はDHにとどまらない。

(企画構成:YOJI-GEN)

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著者プロフィール

1968年生まれ、三重県出身。MLB専門誌『スラッガー』元編集長で、現在はフリーランスのライター。著書に『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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