連載:高校野球2021、夏の地方大会「激戦区」を占う

「実力校ランキング・21年夏」東東京編 春の関東大会準優勝の関東一が中心か

上原伸一
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東東京で頭ひとつ抜けているのが関東一。完成度の高い投球でプロ注目の右腕・市川は、打撃も良く、クリーンナップを打てる力もある 【西尾典文】

「西高東低」が続く東京だが、そんな中にあって東東京で頭ひとつ抜けた存在が、春の関東大会準優勝の関東一だ。通算9度目の夏を目指す彼らが本命と言えそうだが、二番手以降にも実力校がひしめき、甲子園出場へ虎視眈々である。1987年夏の甲子園ベスト4の東亜学園、“下町の強豪”修徳、さらには名門・帝京など、今回作成したランキングの下位にも興味深いチームが少なくない。7月4日から1回戦が始まる東東京大会。熱い戦いをリードするであろう実力上位10校を紹介する。

(ランキング表はコラムの最後に掲載します)

関東一の投手陣は盤石になった

 春の大会で8強に進出した「東」の学校は3校。昨秋も同じく3校と「西高東低」の傾向が続いている。

 夏のシード校も「西」の11に対し、5である。こうした中、頭ひとつ抜けているのが、春の関東大会準優勝校の関東一だ。昨秋は準決勝で敗れるも、センバツに出場した東海大菅生と接戦を演じた。

 チームの先頭に立つのは、プロ注目右腕の市川祐(3年)。春はフォームの修正中だったが、それでも7試合41回2/3を投げて失点7と、持ち味の完成度の高い投球を披露した。打撃も良く、クリーンナップを打てる力がある。
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著者プロフィール

1962年、東京生まれ。外資系スポーツメーカーなどを経て、2001年からフリーランスのライターになる。野球では、アマチュア野球のカテゴリーを幅広く取材。現在はベースボール・マガジン社の『週刊ベースボール』、『大学野球』、『高校野球マガジン』などの専門誌の他、Webメディアでは朝日新聞『4years.』、『NumberWeb』、『ヤフーニュース個人』などに寄稿している。

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