連載:高校野球2021、夏の地方大会「激戦区」を占う

「実力校ランキング・21年夏」愛知編 戦力拮抗の“私学4強”から抜け出すのは

尾関雄一朗
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実力が拮抗する“私学4強”の中でも頭ひとつ抜ける存在が、今年のセンバツでベスト4の中京大中京だ。エースの畔柳を攻略するのは至難の業か 【写真は共同】

 全国有数の激戦区、愛知。甲子園への切符をかけたこの夏の戦いも熾烈(しれつ)を極めそうだが、やはり有力視されるのは、今年のセンバツでベスト4の中京大中京を筆頭とする「私学4強」だろう。ここに甲子園出場経験のあるその他の私学や、公立の古豪がどこまで食い込めるか。7月3日から始まる愛知大会を前に、東海地方の高校野球事情に詳しいライターの尾関雄一朗氏に、実力校ランキング・トップ10を作成してもらった。

(ランキング表はコラムの最後に掲載します)

大きな差はない上位4校

 中京大中京を筆頭に愛工大名電、東邦、享栄と順位付けしたが、この4校に大きな差はない。ここに5位以下の実力校や伝統校がどこまで食い込めるかという構図だ。

 1位には中京大中京を選んだ。今春のセンバツでベスト4入りし、実力は証明済み。ドラフト上位候補のエース・畔柳亨丞(3年)が絶対的な存在で、剛速球を武器にセンバツでは2度の完封勝利をマークした。
 
 唯一気がかりだったのは、その畔柳がセンバツ準決勝で右腕に違和感を訴えたことだ。しかし、6月13日の県高野連招待試合では、センバツ優勝校の東海大相模(神奈川)に対し、任された3回をほぼ完璧に抑え込んで不安を払しょくしている。

 球速も150キロを計測。復活を遂げた畔柳を攻略するのは困難で、県内では本命視が妥当だろう。懸念だった二番手以降の投手も成長し、畔柳を支える体制は整った。打線も派手さこそないが、ミート力や機動力に長け、着実に得点を重ねる。
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著者プロフィール

1984年生まれ、岐阜県出身。名古屋大を卒業後、新聞社記者を経て現在は東海地区の高校、大学、社会人野球をくまなく取材するスポーツライター。年間170試合ほどを球場で観戦・取材し、各種アマチュア野球雑誌や中日新聞ウェブサイトなどで記事を発表している。「隠し玉」的存在のドラフト候補の発掘も得意で、プロ球団スカウトとも交流が深い。

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