ラミレスが考える外国人選手成功の法則 日本で活躍できるバッターは“悪球打ち”
NPB在籍13年間の通算成績は打率.301、2017安打、380本塁打、1272打点。多くのファンに愛された球界のレジェンド、アレックス・ラミレスがインタビューに答えた 【水上俊介】
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活躍する外国人選手は「Why?」が少ない
選手として13年間、監督として5年間NPBに携わったラミレスさん(左)が考える、活躍できる外国人選手の特徴とは? 【写真は共同】
日本に来る外国人選手には、2つのタイプがあると思います。1つは体がすでにできあがっていて、才能にあふれた選手。もう1つはよく考え、相手を分析し、学ぶ姿勢を持っている選手です。
キャンプやオープン戦で対戦する投手は新外国人選手のことをよく分かっておらず、ストレートをストライクゾーンに多投してきます。肉体的な才能を持った選手は、そこで「結構打てるぞ、いい感じだぞ」と思うわけですが、シーズンが始まれば当然、相手の投球は変わります。
才能だけに頼っていると、そこでつまずき、だんだん調子を落としていくことがあります。しかし、学ぶ姿勢を持っている選手は、変わりゆく状況や相手に合わせて柔軟に対応することができます。こういう選手は日本の野球にアジャストでき、より長く日本でキャリアを積むことができると思います。
――日本の野球を理解しようと努力する選手ですね。
はい。学ぶ姿勢を持っている選手は、日本の野球に対して「Why?」が少ないです。
「(MLBではこうだったのに)なぜ日本ではこうなんだ?」「なぜこういうふうにしなければならないんだ?」
こういう言葉を発せず、「なるほど、わかりました」「今、このように説明してくれましたが、ここをもう少し詳しく説明してもらえますか?」といった具合に、理解を深めていく。
さらに、日本の文化にも理解を示して、日本人とともにラーメンを食べに行くなど、何でも積極的に受け入れます。こういうタイプの選手は結果を出すまでに時間がかかるかもしれませんが、一度結果を出し始めると、長く活躍します。
投手は「球速」と「クイック」が成否を分ける
取材はラミレスさんが経営するスポーツジム「CrossFit Motomachi Bay」で実施。NPBへの復帰を目指す、濱矢廣大投手(BCリーグ・茨城アストロプラネッツ)の姿もあった 【水上俊介】
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