セ・リーグで群を抜いて期待されるのがロハス・ジュニア。阪神を2005年以来の優勝に導けるか、その打棒に注目だ【写真は共同】
セ・リーグの期待したい外国人ランキングは何やら西の方角が熱い結果となった。今回はユーザーのコメント(カギカッコ内)とともに、期待の外国人選手たちを紹介していきたい。
とにかく熱い。2019年、矢野燿大監督の就任とともにじわじわ順位を上げ、昨季2位の阪神が、韓国KBO投打のNo.1外国人選手をまとめて2人獲得したのだ。
得票率31.15%と群を抜いての期待度一番手は、昨季KBO二冠(47本塁打、135打点)のロハス・ジュニア。両打ちで“どちらの打席でも飛距離あり”との情報に、阪神ファンも「これは本物」と震えが止まらない。今季こそ“バースの再来”なるか!?
対して17.88%で3位に入った投手のアルカンタラは、昨季KBOで20勝2敗の先発右腕。速球、変化球はもちろん、コントロールも抜群で、「投手が活躍するのが難しい韓国球界でタイトルを総なめしたから」「その実力を見てみたい」と、票を集めた。
同じく阪神からは元中日、MLBでも活躍したチェン・ウェインが、17.60%の得票率で4位に。「ロッテでは援護が少なく、勝利がつかなかったから」と、ファンの皆さんは昨季の残念な事情をよくご存じだ。しかし、「能見(篤史=オリックス)の背番号(14)を背負った実績十分の投手」である。この2人が加わった先発陣の後ろには、絶対的守護神・スアレスも控える。「球速などロマンしかない」「2年連続セーブ王に期待」と、6位のスアレス(12.92%)。もはや阪神投手陣自体に、ロマンしかなさそうだ。
さて、気炎を上げる阪神勢に割って入ったのが広島だ。元広島の愛され助っ人・エルドレッドが駐米スカウトとして見込んだ、右のパワーヒッター・クロン。「エルドレッドのような感じがある」「早くから来日してチームになじもうという学ぶ姿勢が申し分ない」「スイングの強さ、選球眼のよさ、ポイントが近いので変化球にも対応でき、日本の野球に順応できそう」と選手名鑑顔負けのコメントが集まり、得票率20.73%の2位に。クロンにもぜひママチャリで、広島の街に繰り出してもらいたい。
5位にはDeNAのオースティンがランクイン。来日1年目の昨季は65試合で20本塁打を放つ猛打を披露。2年目の今季はフル出場を果たし、三浦大輔新監督を喜ばせたい【写真は共同】
5位からようやく東の助っ人が登場する。DeNAの主砲・オースティンが得票率17.15%で5位。来日1年目の昨季は65試合に出場し、20本塁打。10月4日の中日戦では1試合3本塁打でファンを魅了した。「豪快かつクレバー」「フル出場すれば、タイトル獲得間違いなし」で、敵はケガのみ!?
同じDeNAからは、今季4年目を迎えるソトが8位(11.22%)に入った。このオフはメジャー移籍も噂され、ファンをやきもきさせたが、無事3年契約を結んだ。「これまでの実績が申し分ない」「2年連続ホームラン王を獲っているので」と、安心安定のバッティングにさらなる期待がかかる。
昨季のセ・リーグ覇者・巨人は、新外国人のスモークが7位(11.31%)、テームズが9位(9.46%)。
スモークはメジャー通算11年で196本塁打、570打点の実績を持つ。「34歳ながらパワー健在で、堅実な守備も魅力」の両打ちの大砲で、坂本勇人、丸佳浩、岡本和真、スモークが2番から5番に並ぶ打線は、相手ピッチャーには脅威となりそうだ。万が一、打撃不振に陥ったとき、『スモーク(SMOKE)=煙』に引っ掛けてメディアにいじられそうだなと思っていたら、正しい綴りは『SMOAK』だった。
一方、テームズは「ホームランが打てるパーラ並みの期待」という左翼手候補。2015年にはKBOでアジア圏プロ球界初の「40本塁打-40盗塁」を記録した。ここ数年、もじゃもじゃのサンタヒゲを生やしていたが、“球界の紳士”巨人入団にあたり、剃ってくると米MLB専門局のインタビューで明かしている。
10位は中日・ビシエド(9.10%)。「昨年はケガで離脱も、そのままいけてたら打点王も獲れていたかも。とても真面目な彼なので、今年も期待しかない」と、こちらもビシエドの人柄込みで推薦理由をもらった。妻子と全員和装で家族写真を撮影する、日本愛とチーム愛にあふれた竜の4番。ちなみに、愛犬は黒豆柴の『フジ』だ。
最後に、気になるユーザーコメントをいくつか紹介する。巨人のメルセデス(30位、得票率2.34%)に「CCは低給料で頑張っているので、活躍して給料が上がってほしい」。頑張れ、メルセデス! 同じく巨人のビエイラ(12位、同7.79%)に「ビエイラLove」。これまた巨人のウイーラー(20位、同5.15%)には「人がいいから」の推しコメントが相次いだ。
(文・前田恵、企画構成:株式会社スリーライト)