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今季こそ阪神にバースは再来するのか?
ポイントは「将棋」と「神戸ビーフ」

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阪神史上最強の外国人選手・バース

バースが阪神に在籍したのは30年以上も前……。なぜ阪神ファンは今も「バースの再来」を夢見るのか
バースが阪神に在籍したのは30年以上も前……。なぜ阪神ファンは今も「バースの再来」を夢見るのか【写真は共同】

 ランディ・バースが阪神タイガースに在籍したのは、1983年から88年の6年間。今から30年以上も前のことである。


 しかし今もなお、タイガースの外国人選手を語るとき、まず最初に名前が出るのは、彼をおいて他にいない。しかも現在40歳以上のタイガース・ファンは、誰もが彼の活躍を昨日の出来事のように生々しく語るはずである。

 1985年、タイガースが21年ぶりのリーグ優勝を果たし、初の日本シリーズ制覇を達成したシーズン、その快進撃の突破口を開いたのは4月17日の対巨人戦、槙原寛己を相手に放った「バックスクリーン3連発」であり、その一番手がバースの3ラン(続いて掛布雅之、岡田彰布のソロ)だったのだ。


 その年、来日3年目のバースは、打率3割5分、54本塁打、134打点で三冠王に輝き、シーズンMVPを獲得。日本シリーズでも西武ライオンズを相手に3試合連続ホーマーを放つなどして、MVPに選ばれた。


 しかもバースは、翌年も打率3割8分9厘(これは今も破られていないプロ野球最高打率)、47本塁打、109打点で2年連続三冠王に輝き、前年の優勝から3位に後退したチームのなかで、一人気を吐いたのだった。


 バースという選手が、なぜ日本のプロ野球で、これほどまでの驚異的活躍ができたのか?


 それは、ひとことで言うなら彼の「クレバーな頭脳」の働きによる「順応力」と言える。それを理解するため、まずは「将棋」と「飛ぶボール」という2つのキーワードの助けを借りることにしよう。

玉木正之

1952年京都市生まれ。東京大学教養学部中退。日本で最初に「スポーツライター」を名乗る。現在の肩書きは「スポーツ文化評論家」。立教大学大学院、筑波大学大学院、神奈川大学などの非常勤講師・客員教授を歴任。現在は日本福祉大学客員教授。主な著書は『スポーツとは何か』(講談社現代新書)『タイガースへの鎮魂歌』(河出文庫)など。最新刊は『今こそ「スポーツとは何か?」を考えてみよう』(春陽堂書店)、訳書にR・ホワイティング『ふたつのオリンピック』などがある。新聞雑誌の連載やTV出演も多数。

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