ドイツ人記者が“有望株”10人を選定! ブンデスリーガで飛躍を期すヤングスター

マルクス・バーク
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 ヨーロッパサッカーのトップシーンのひとつであるドイツでは、サッカーの未来を紡ぐ新たなる萌芽が次々に見られる。連綿と続く歴史の中で日々新陳代謝が続き、若き才能のあるプレーヤーがその頭角を現しているのだ。そこで今回は、ドイツ国内で精力的に取材活動を続けているドイツ人サッカーライターにブンデスリーガ所属クラブで顕著な活躍が見込まれる“有望株”10人をピックアップしてもらい、その将来性とポテンシャルについて評してもらった。今後ドイツ・ブンデスリーガのゲームを見られる方々には、これらヤングスターの動向にも着目していただきたい。

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ドルトムントのスピードスター

ブンデス最年少で今季トップデビューを果たしたムココ 【Getty Images】

ユスファ・ムココ(ドルトムント)

 同僚FWのアーリング・ハーランドがケガしていた時期には不調に喘ぐボルシア・ドルトムントの救世主として期待を寄せられたが、さすがに16歳の若者には肩の荷が重すぎた。まだまだハーランドの代わりにはならないとはいえ、それでもユスファ・ムココが他の16歳よりも進化の過程にあることは明らかだ。

 ブンデスリーガで決めた2得点のシーンではダイナミックさ、ゴールへの嗅覚、顕著なフィニッシュ意識という彼の主な特徴が見られた。このままハーランドの横で成長していけば、18歳の時点でFWポジションのトッププレーヤーになっているかもしれない。ムココがこれから磨いて行かなければならないのは特に、ボールを受けるときのファーストタッチ精度だろう。それには改善の余地がある。

アグレッシブな英国人MF

デビューシーズンからいきなりレギュラーを任されるベリンガム 【Getty Images】

ジュード・ベリンガム(ドルトムント)

 昨年7月に17歳でイングランド・チャンピオンシップ(2部相当)のバーミンガム・シティからドルトムントへ移籍してすぐさまトレーニング合宿に加わったが、全く問題なく、非常に早くブンデスリーガの環境に慣れた。すでに公式戦28試合に出場しているにもかかわらず、普通ならばあるであろう疲れや調子の浮き沈みが特に見られない。

 今季、ジュード・ベリンガムが出場したゲームからは、彼がドルトムントで6番(守備的MF)というよりも8番(セントラルMF)としての役割を必要とされていることが分かった。特に彼のダイナミックさとペナルティーエリアへの走り込み、そしてそこでの理想的なポジショニングには感心させられるものがある。ただ、ときにリスキーすぎるパスを出し、これが危険なボールロストにつながることもあるのが彼の課題だ。
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