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岡崎慎司、苦労を楽しんでやりがいに
「どうしたら自分が生きるのか」考える
念願のラ・リーガ1部で戦い続ける岡崎慎司。苦しい状況も楽しみ、やりがいを感じている
念願のラ・リーガ1部で戦い続ける岡崎慎司。苦しい状況も楽しみ、やりがいを感じている【Getty Images】

 岡崎慎司がウエスカでもがき続けている。念願だったラ・リーガ1部での戦いは厳しい状況が続く。チームはわずか2勝にとどまり最下位に沈む。1月には監督交代劇も起きた。岡崎自身、わずか1ゴールと結果を出せていない。負傷により1カ月半、戦線離脱を強いられた時期もある……。


 それでも岡崎が下を向くことはない。「苦労しているけど、そこに楽しさというか、やりがいを感じている」。残り17試合、求められるのはチームを残留に導くこと。ゴール、アシスト、そしてハードワークで貢献できるか。まずは6日のレアル・マドリー戦で試される。


 25カ国のメディアが参加したオンライン会見、岡崎は約50分にわたってさまざまなテーマについて語った。その内容を余すことなく、お届けする。(前編/全2回)(取材日:2月4日)

監督交代によってシンプルなサッカーへ

――1月にミチェル監督が解任され、パチェタ新監督が就任しました。チームはどう変わりましたか?


 ミチェル監督が作り上げてきたものもベースにありながら、パチェタ監督はさらに守備に重点を置いて、そこから攻撃は速くというシンプルなプランに変えた感じです。そこに選手もすごくアジャストしやすかったんじゃないかと思います。


――監督交代をどう受け止め、どんな変化を感じていますか?


 僕も含めて2部から一緒に昇格してきたミチェル監督のサッカーはすごく多彩です。まずはビルドアップ、自分たちでボールを保持しながら、さらに攻撃のところでアイデアを出していく部分を、すごく考えた練習もしてきました。チームとしてもこれだ、って思いながらサッカーをしていました。ただ、引き分けが多くて、ちょっとでも勝ちに持っていければ、自分たちが違う順位にいた可能性もあったと思う。なかなか結果を残せなかったので、監督が責任を取った形になりましたが、選手たちもみんなすごく責任を感じています。


 パチェタ監督に代わってからは、攻撃のアイデアをもっとシンプルにしています。守備をしっかりして、奪ったら丁寧につなぐこともあるけれど、すぐ速い攻撃をするということに切り替えました。それによって、3試合で1勝1分1敗と、結果につながりつつあるんじゃないかなと。選手もそれにフィットして、考えが明確になったので、よりシンプルなサッカーに切り替わったと思います。

最大の目標はチームを残留させること

12月のグラナダ戦で1部初ゴールをマーク。テクニカルなループシュートを決めた
12月のグラナダ戦で1部初ゴールをマーク。テクニカルなループシュートを決めた【Getty Images】

――前節レアル・バリャドリッド戦でハットトリックを記録したFWラファ・ミル、監督交代後に先発に定着したMFハイメ・セオアネについて、どう思いますか?


 ラファ・ミルは、イングランドでもウルヴァーハンプトンに買われるくらいの選手で、能力が高い。素走りさせてもそうだし、試合でも長い距離走ったらスピードが出る選手です。あれだけ大きくて、ヘディングも強い。でもポストプレーヤータイプではなくて、よりスペースで勝負する選手だと思うので、そういう意味では僕とも相性が良い選手です。僕がケガする前に、良い形が見いだせそうで、4-2-3-1ですごく相性が良かった。そこからケガしてしまってチームの戦術も変わってしまったので、すごく残念だったのですが、今回また2トップで使ってもらえて。


 僕は(レスターでジェイミー・)バーディーとそういう関係を築けていた部分もありましたが、ラファ・ミルもプレミアを見ていたみたいで、「バーディーとこう……」みたいな感じで試合前も話をしています。そうしたら、ハットトリックしたので「次は俺にもチャンスくれよ」と話しました。まあ、いいコンビでやれたら一番いいかなと思っています。


 セオアネはすごくバランスの取れた選手です。2部でも一緒にやっていたんですけど、ルーゴ(2部)に移籍して、帰ってきたらよりアグレッシブな選手に変わっていました。やっぱり、この年代の選手は試合に出ることによって自信を得るんだなと。守備で強いというより、インサイドハーフで前に行く選手ですね。ミケル・リコやセオアネとは、今のチームにとって攻守両面で必要な選手なんじゃないかなと思います。


――今シーズン、ここからの目標は?


 当初はストライカーとして2ケタ得点と話していたし、もちろんその夢は持っています。ストライカーとしてもっと結果を出して、チームに貢献したいという思いもすごく強いです。でも、ここまでやってきて、なかなか勝てなかったり、引き分けで終わってきた試合も含めて、やっぱりチームにない部分でさらに貢献できなきゃいけない。そうした上で、結果を取りにいかないと勝利もないなと思います。


 今の最大の目標となると、チームを残留させることだと思います。その残留に少なからず自分が貢献するという意味では、ゴールなのかアシストなのか、それともハードワークして活躍するのか。何でもいいから、とにかくチームのために頑張るということを、今は自分の中で目標としています。それが自信にもなると思うし。何のためにいるのか、というのも含めて、とにかく今は無心でサッカーしたいなと思いますね。

工藤拓
工藤拓

東京生まれの神奈川育ち。桐光学園高‐早稲田大学文学部卒。幼稚園のクラブでボールを蹴りはじめ、大学時代よりフットボールライターを志す。2006年よりバルセロナ在住。現在はサッカーを中心に欧州のスポーツ取材に奔走しつつ、執筆、翻訳活動を続けている。生涯現役を目標にプレーも継続。自身が立ち上げたバルセロナのフットサルチームは活動10周年を迎えた。

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