岡崎慎司、苦労を楽しんでやりがいに 「どうしたら自分が生きるのか」考える
レアル戦に向けて気持ちは高ぶっている
僕が2部でやってきたプレー、ミチェル監督の中で1トップとして我慢して、ストライカーとしてボックス内で勝負ということを考えて、この17試合を戦ってきたんですけど、なかなかボールが来ないことにすごくフラストレーションがありました。
今のサッカーはより前でフリーで動けるので、個人的にはポジティブにとらえています。自分次第でどうにでも動けるので。レスターでもそうだったように自分の判断で下がったり、前に上がったり、横に流れたり、いろんな選択肢がある中で、自分がもっとチームに貢献できる選手として何ができるか、リーガで何ができるのか、という部分が楽しみですね。もちろん、その中でストライカーとしての役割も果たしたいと思っています。残り16、17試合でどれだけできるか、楽しみですね。
――レアル・マドリー戦に向けて特別な思いは? レアル・マドリーはあなたにとってどんな存在ですか?
どういうクラブかは、たぶんみんなの方が知っていると思うし、僕自身ももちろん知っています。ある意味、スペインでやるひとつのモチベーションであると思う。前回の対戦ではケガしてしまって出られなかったので。今回は先発なのか、途中出場なのかは分からないですけど、出るチャンスがあることに、自分自身もすごく気持ちは高ぶっています。そこで結果を残したいし、勝ちに行くことが僕らの目標なので。そういう意味では、チームとしてもいい準備ができているし、僕自身もチームに何をもたらすことができるか、という部分も今はすごく固まっています。早く試合したいですね。
――レアル・マドリーはベストの状態ではありません。勝つチャンスはあると思いますか?
僕たちは前節、2勝目を挙げて、すごく自信もついています。特に守備に関しては、より整理されてきています。3バックでありながら5バックにもなり、守備してそこからカウンターでつなげるところも含めて、チームはすごく良いムードになってきています。レアル・マドリー相手にもそれができるか、という点では、すごく試される試合になると思います。レアル・マドリーがそこまで調子が良くないというのも、自分たちにとっては良い材料だと思うので、ここでしっかり良い戦いをして勝ちたいと思います。
スペインにきれいなサッカーは全然ない
2部でもそうだったんですけど、1部ではより顕著で、僕らがイメージしているパスサッカーとか、きれいなサッカーというのは全然ないですね。やっぱりどのチームも勝利に貪欲で、戦術対戦術という試合になったり、より均衡した試合になるというか。ウエスカは引き分けが多いけど、他のチームも引き分けが多いなという印象です。得点数も少ないけど、そういう意味では攻防が激しいリーグだなと思います。監督にせよ、選手にせよ、そこにトップレベルの戦いがあるからこそ、難しいのかなと。オープンになりにくい試合が多いので、徹底しているなと思います。
そこにうまい選手がちゃんとフィットしていて、2部よりも1部の方がクオリティーが上がるので、ゴール前もしっかりブロックを作って跳ね返されたり、自分たちがなかなか得点できない、僕自身も得点取れない、待っていてもボールが来ないというシーンがすごく多いなと思います。
でも、今は苦労しているけど、そこに楽しさというか、やりがいを感じています。待っててダメだったら、じゃあどうしたら自分が生きるのか、を考えるのが、また楽しくなっているので。もっと時間があればというのが正直な気持ちですけど、やれる限りのことをやりたいなと思っています。
どのリーグも新型コロナウイルスの影響があって、チームは本来の力を出せていない部分もあると思います。そんな中、勝負に徹底したアトレティコ・マドリーが首位にいるのは、納得できる部分もあります。僕らのチームも勝てる、勝ちに行くサッカーに切り替えていて、これがどういう結果になるのか、は自分たち次第だと思います。
――今シーズンここまで対戦してきた中で、特に印象に残っているチームや選手はいますか?
スペインでしか見られない選手でいえば、やっぱりスペイン代表FWイアゴ・アスパス(セルタ)ですね。同じFWとしても、個人的にすごく注目しています。チャンピオンズリーグではなかなか見られないので。対戦してみて、FWですごく良い選手だなと思いました。「ザ・スペイン」じゃないけど、スペインで培ってきたものが感じられるというか、頭の良い選手ですね。何でもできて、なおかつゴールも、アシストもできて、すごく良い選手だなと感じましたね。
※リンク先は外部サイトの場合があります