

昨季、ドイツ・ブンデスリーガ8連覇を達成し、国内カップ戦のDFBポカール、そしてヨーロッパ最高峰のタイトルであるチャンピオンズリーグ(CL)をも制してクラブ史上2度目の3冠制覇を果たしたバイエルン・ミュンヘン。内外からさまざまな意味合いを込められて“盟主”と称される常勝クラブはしかし、今季2020-21シーズンの前半戦を終えた段階ですでにリーグ戦2敗を喫し、DFBポカールでは2回戦でブンデスリーガ2部のホルシュタイン・キールにPK戦で敗れ、早くも2シーズン連続3冠獲得の夢を絶たれた。
対戦相手からの徹底マーク、過密日程、所属選手たちのモチベーション維持……。今のバイエルンにはさまざまな不安要素が渦巻いている。それでも、やはり“盟主”の威厳は揺るぎない。『今季も圧倒的な力を誇示してブンデスリーガ前人未到の9連覇を果たす』。そう断言する地元バイエルンの番記者が、その根拠と理由を記す。
3季ぶりの“ヘルプスト・マイスター”
今季、20-21シーズンにおけるハンジ・フリック監督指揮下のバイエルンは、3年ぶりに前半戦を首位で終えた。コロナ禍で試合日程がずれ込んだために、年が明けた1月中旬の第16節フライブルク戦での2-1の勝利で、それが確定した。彼らは雪の積もった冬のミュンヘンで“ヘルプスト・マイスター(秋のマイスター)”になったのだ。そのバイエルンを追いかける2位のライプツィヒとは勝ち点4差で、直近の2シーズンとは異なる状況を生み出した。
ちなみに18-19シーズンのヘルプスト・マイスターはボルシア・ドルトムントで、バイエルンは後半戦にスペクタクルな追撃を見せて9ポイント差を逆転し、ドルトムントに勝ち点2差で逆転優勝を果たした。また、19-20シーズンのヘルプスト・マイスターはライプツィヒだったが、このシーズン秋のバイエルンはニコ・コヴァチ監督の下で危機的状況に陥っていた。暫定的にコヴァチの後を引き継いだフリック体制下でも第14節を終えた時点で7位にいたが、第20節で首位に上りつめ、後半戦を圧巻の無敗で乗り切って8シーズン連続のタイトルを手にした。
そして今季は、前半戦ですでにライバルたちに差をつけていることもあり、バイエルンのリーガ9連覇達成は間違いないだろう。その理由をいくつか挙げてみよう。
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