青年監督と野心的な選手が融合するチーム 独自路線で輝くRBライプツィヒの魅力
創立して間もない新興クラブ
ドイツ国内、そしてヨーロッパシーンで急速に存在感を高めつつあるRBライプツィヒ 【Getty Images】
レッドブル・グループが企業主導で当時オーバーリーガ(ドイツ5部に相当)に在籍していた旧東ドイツ・ライプツィヒの小クラブ、SSVマルクランシュタットのライセンスを買収したのが2009年。そこから新たなクラブを創設し、わずか7シーズンでドイツ最高峰の舞台であるブンデスリーガ1部へと上り詰めた。そして現在は、トップリーグでバイエルン・ミュンヘン、ボルシア・ドルトムントといった強豪と肩を並べて優勝争いをするまでに成り上がった。その人工的で急速な立身出世ぶりも他クラブのファン・サポーターから忌み嫌われる要因なのだろう。
しかし、実際にRBライプツィヒのホームスタジアムであるレッドブル・アレナへ赴くと、そこには熱狂的なサポーターが生み出す魅力的な空間がある。残念ながら現在は新型コロナウイルスの影響で無観客試合などを強いられているが、それでも外部が何と言おうとも、少なくとも今のRBライプツィヒは地元サポーターから絶大な信任を受ける、地域に根ざしたクラブなのだ。
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ただ、今でも旧スタジアムのスタンドは一部残されていて、サポーターたちは楕円状の四方に設けられた入口から旧スタジアムのスタンド階段を下り、改修によって空洞化したお堀のような谷を渡って、その内部に格納された新スタジアムへと入っていく。スタジアムの入場ゲートは限られ、階段、コンコースの幅も狭いことから試合前のゲート前は長蛇の列になっていて、なかなか自身の座席へ到達することができない。ちなみに筆者が初めて観戦目的で現地へ訪れた際、試合開始1時間前に到着したのに、座席にたどり着いたときにはキックオフから約3分が経過していた。
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