ファンが選ぶ!監督ランキング
記事
スポーツナビでファン投票を実施した「監督ランキング」企画。ファンの方に好きな欧州クラブの監督をそれぞれ最大3人まで選んで投票してもらいました。
はたして1位に輝いた監督は!?
ランキング
順位 | 名前 | 指揮を執った主なチーム | 得票率 |
---|---|---|---|
1 | ユルゲン・クロップ(ドイツ) | マインツ、ドルトムント、リバプール | 16.58% |
2 | ジョゼップ・グアルディオラ(スペイン) | バルセロナ、バイエルン、マンC | 13.03% |
3 | アーセン・ベンゲル(フランス) | モナコ、アーセナル | 7.20% |
4 | ジネディーヌ・ジダン(フランス) | R・マドリー | 7.18% |
5 | アレックス・ファーガソン(スコットランド) | マンU | 4.56% |
5 | ジョゼ・モウリーニョ(ポルトガル) | ポルト、チェルシー、インテル、R・マドリー、マンU | 4.56% |
7 | ディエゴ・シメオネ(アルゼンチン) | A・マドリー | 4.15% |
8 | アルベルト・ザッケローニ(イタリア) | ウディネーゼ、ミラン、ラツィオ、日本代表 | 3.92% |
9 | カルロ・アンチェロッティ(イタリア) | ユベントス、ミラン、チェルシー、PSG、バイエルン | 2.61% |
10 | ルイス・エンリケ(スペイン) | ローマ、バルセロナ、スペイン代表 | 2.51% |
11 | ファビオ・カペッロ(イタリア) | ミラン、R・マドリー、ローマ、ユベントス | 2.16% |
12 | シモーネ・インザーギ(イタリア) | ラツィオ | 1.76% |
13 | ハビエル・アギーレ(メキシコ) | A・マドリー、レガネス、メキシコ代表、日本代表 | 1.62% |
14 | ヨアヒム・レーブ(ドイツ) | シュツットガルト、チロル、ドイツ代表 | 1.57% |
15 | ユリアン・ナーゲルスマン(ドイツ) | ホッフェンハイム、RBライプツィヒ | 1.22% |
16 | マルセロ・ビエルサ(アルゼンチン) | エスパニョール、A・ビルバオ、アルゼンチン代表、チリ代表 | 1.08% |
17 | アントニオ・コンテ(イタリア) | ユベントス、チェルシー、インテル、イタリア代表 | 1.02% |
18 | マッシミリアーノ・アッレーグリ(イタリア) | ミラン、ユベントス | 0.95% |
19 | フース・ヒディンク(オランダ) | PSV、R・マドリー、オランダ代表、韓国代表、ロシア代表 | 0.87% |
20 | ディディエ・デシャン(フランス) | モナコ、ユベントス、マルセイユ、フランス代表 | 0.83% |
スポーツナビアプリ 無料ダウンロード
- アプリケーションはiPhoneとiPod touch、またはAndroidでご利用いただけます。
- Apple、Appleのロゴ、App Store、iPodのロゴ、iTunesは、米国および他国のApple Inc.の登録商標です。
- iPhone、iPod touchはApple Inc.の商標です。
- iPhone商標は、アイホン株式会社のライセンスに基づき使用されています。
- Android、Androidロゴ、Google Play、Google Playロゴは、Google Inc.の商標または登録商標です。
解説
現在プレミアリーグでしのぎを削り合う、リバプールのユルゲン・クロップ監督とマンチェスター・シティのジョゼップ・グアルディオラ監督がトップ2を占めた。得票率が唯一30%を超えたクロップは、ゲーゲンプレッシングという戦術を世に知らしめたドルトムント時代(2008-09~14-15シーズン)から高い評価を受けていたが、長く停滞していたリバプールを完全復活させて、いまや歴史に名を残す名将となった。昨季には他をまったく寄せつけない圧倒的な強さで、このイングランド随一の名門を30年ぶりとなるリーグ優勝に導いている。
一方、2位のグアルディオラは革新的なアイデアでサッカーというスポーツを進化させた稀代の戦術家。特にバルセロナ時代(08-09~11-12シーズン)には、自身と同じカンテラーノ(カンテラ出身者)のリオネル・メッシ、シャビ、アンドレス・イニエスタらを中心にポゼッションスタイルの完成度を極限まで高め、史上最強とも評されるスーパーチームを作り上げた。16-17シーズンから率いるマンCでも、強豪ひしめくプレミアリーグで二度のリーグ優勝を果たすなど、チームを世界のトップレベルに引き上げている。
一昔前のプレミアリーグで現在のクロップ、グアルディオラのようなライバル関係にあったのが、それぞれアーセナルとマンチェスター・ユナイテッドで長期政権を築いたアーセン・ベンゲルとアレックス・ファーガソン。プレミアリーグにおける外国人監督の先駆け的存在で、18年夏に勇退するまでアーセナルを22年間率いたベンゲルは3位、かたやマンUの監督を27年間務め、チャンピオンズ・リーグ(CL)優勝2回、プレミアリーグ優勝13回などマンUに数々のタイトルをもたらしたファーガソンは5位に入っている。
プレミアリーグに一時代を築いたといえば、6位に入ったジョゼ・モウリーニョもそうだ。チェルシーを世界的クラブの地位にまで引き上げた功労者。戦術家として評価されることは少ないが、モチベーター、パフォーマーとしては超一級だ。特にメディアを利用することにかけては右に出る者はいないだろう。ポルト、インテルではCL制覇も成し遂げている“スペシャルワン”も、チェルシーでの第二次政権時代の14-15シーズンにプレミアリーグ優勝を果たしてからは停滞期が続く。昨季途中から率いるトッテナムで名誉挽回はなるか、注目される。
そのモウリーニョがかつて指揮を執ったレアル・マドリーで、現在監督を務めるジネディーヌ・ジダンは4位。カスティージャ(R・マドリーB)の監督からシーズン途中に内部昇格した当時はその手腕を疑問視する向きも少なくなかったが、その15-16シーズンからCL3連覇の偉業を成し遂げて評価を確固たるものにした。17-18シーズン終了後に一度は退任したものの、クラブからの再三の要請に応じて19年3月に復職。昨季には3年ぶりとなるリーグタイトルをもたらしている。
アトレティコ・マドリーの監督として、同都市のライバルであるジダンのR・マドリーと数々の熱戦を繰り広げてきたディエゴ・シメオネは7位。12年1月に古巣アトレティコの監督に就任すると、自身の現役時代のプレーさながらのインテンシティーの高いサッカーで、強大な戦力を誇るR・マドリーやバルセロナと堂々渡り合ってきた。これまでにリーグ優勝1回、ヨーロッパリーグ優勝2回などの実績を残している。
9位に入ったカルロ・アンチェロッティは、母国イタリアのユベントスとミランをはじめ、欧州主要各リーグのトップクラブの監督を歴任した名伯楽。これまでにセリエA、プレミアリーグ、フランスのリーグ・アン、ブンデスリーガと、欧州5大リーグのうち4つでリーグ優勝を果たしている。唯一、スペインのラ・リーガのタイトルが欠けているが、R・マドリーを率いた13-14シーズンにはCLとコパ・デル・レイ(国内カップ)の2冠をもたらしている。
いわゆるメガクラブで指揮を執った経験はないものの、ラツィオに今季のCL出場権をもたらしたシモーネ・インザーギ監督(12位)、昨季のCLでRBライプツィヒを大躍進(ベスト4)に導いたユリアン・ナーゲルスマン監督(15位)もトップ20に入った。元ミラン監督のフィリッポの実弟として知られるインザーギは現在44歳で、ナーゲルスマンに至っては弱冠33歳。いずれもメガクラブへのステップアップが度々取り沙汰されているように、今後の欧州サッカーシーンにおいて主役となり得るホープだ。
(企画構成:YOJI-GEN)