シティとともに歩み、成長し続けた10年 魔術師ダビド・シルバの功績を振り返る
8月17日にダビド・シルバ(写真左)のレアル・ソシエダ加入が正式に発表され、10年間プレーしたマンチェスター・シティでの時間が終わりを迎えることとなった 【Getty Images】
着実に積み重ねてきたキャリア
そして2010年の夏、シルバはマンチェスター・シティの補強の目玉選手として2500万ポンド(約35億円)の移籍金で加入し、水色のユニフォームへ袖を通すこととなった。シルバは移籍初年度からチームの中心選手に定着すると、2年目の2011-12シーズンは36試合に出場して6得点17アシストと圧倒的な成績を残してクラブ44年ぶりのリーグ優勝に大きく貢献した。その後も毎シーズン安定した成績を残し続け、シティに多くのタイトルをもたらした。
衝撃的だったシティでのリーグ初ゴール
一方でスコアラーというキャラクターではないかもしれないが、記憶に残るゴールも随所で決めてきている。印象的なシーンの例でいうと、バレンシアから移籍してきてシティでの初年度となった2010-11シーズン、プレミアリーグ初ゴールを決めたブラックプール戦でのプレーも多くのファンを驚かせた。味方からボールを受け取ったシルバは右サイドからドリブルでエリア内に侵入すると、必死に止めようとする相手選手をあざ笑うかのように連続のシュートフェイントで2人をかわし、最後は憎いほど冷静にボールをゴール左隅へと沈めている。ゴールシーンにすら、シルバの冷静さがよく現れている。