「ジブリの世界観や音楽が心に…」 岩政大樹の人生を変えた作品とは?
岩政大樹がオススメする本と映画は? 【スポーツナビ】
岩政大樹が紹介するのは『人生を変えた作品』と『オススメの作品』。また、『これから見たい作品』も最後にあげ、その理由について教えてくれた。
読書をするきっかけとなった一冊
本は伊坂幸太郎さんの『オーデュボンの祈り』、映画はジブリの『もののけ姫』です。どうですか? このセレクト、ちょっと意外じゃないでしょうか(笑)。
正直に言うと、僕は本や映画、特に本はけっこう読むんですけど、あんまり内容を覚えていないんです。実用書の場合、参考になることはメモを取ったりしますけど、小説の場合は、その世界に入り込むために読んでいる感覚がある。だから、読み終えて、しばらくたつと忘れてしまうことが多いんです。
だから、『オーデュボンの祈り』も内容をすごく覚えているわけではありません。それなのに、なぜ人生が変わったのかというと、この本をきっかけに読書をたくさんするようになったからです。
大学生の頃だったと思いますが、知り合いから薦められたんです、「すごく面白いから読んでみたら」と。それまで僕は、小説をあまり読んでいなかったんですけど、「そこまで言うのなら」と買ってみたら、グイグイ引き込まれた。別々に進んでいた話が時空を超えて最後に結びつく気持ち良さ。深遠さみたいなものが心地良く感じられ、それから小説を読むようになった。そういう意味で、人生を変えてくれた本なのです。
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状況を好転させるきっかけとなった映画
この壁をどう乗り越えるか。そう思っていた矢先に骨折してしまい、シーズンを棒に振ることになりました。
『もののけ姫』を見たのは、そのリハビリ中のことでした。なぜ、見ようと思ったのか、まったく覚えていません。リハビリ中で暇だったのでしょうか。松葉づえをつきながら、映画館に行って、ひとりで見に行ったのは覚えていますが、正直、内容も詳しく覚えていません。ただ、あのジブリの世界観や音楽が心に染み入って、自転車で帰りながら、オンオン泣いてしまったのです。
大学3年になると、状況が好転していくのですが、そのきっかけが『もののけ姫』だったのかなと。涙を流すことで気持ちが晴れて、落ち込んでいてもしょうがない、また明日からやっていくか、と前を向くことができた。そういう意味で、人生を変えてくれた映画です。
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