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「ジブリの世界観や音楽が心に…」
岩政大樹の人生を変えた作品とは?
岩政大樹がオススメする本と映画は?
岩政大樹がオススメする本と映画は?【スポーツナビ】

 自宅でゆっくり過ごすには、読書や映画鑑賞がオススメ。そこで、アスリートに人生を変えた一冊・一本、推薦したい作品を聞いた。これまでどんな本、映画と出会い、考え方や生き方の参考にしてきたのか。アスリートに影響を与えた名作に触れて、おうち時間を充実させよう。


 岩政大樹が紹介するのは『人生を変えた作品』と『オススメの作品』。また、『これから見たい作品』も最後にあげ、その理由について教えてくれた。

読書をするきっかけとなった一冊

 まずは、僕の人生を変えた本と映画を紹介したいと思います。


 本は伊坂幸太郎さんの『オーデュボンの祈り』、映画はジブリの『もののけ姫』です。どうですか? このセレクト、ちょっと意外じゃないでしょうか(笑)。


 正直に言うと、僕は本や映画、特に本はけっこう読むんですけど、あんまり内容を覚えていないんです。実用書の場合、参考になることはメモを取ったりしますけど、小説の場合は、その世界に入り込むために読んでいる感覚がある。だから、読み終えて、しばらくたつと忘れてしまうことが多いんです。


 だから、『オーデュボンの祈り』も内容をすごく覚えているわけではありません。それなのに、なぜ人生が変わったのかというと、この本をきっかけに読書をたくさんするようになったからです。


 大学生の頃だったと思いますが、知り合いから薦められたんです、「すごく面白いから読んでみたら」と。それまで僕は、小説をあまり読んでいなかったんですけど、「そこまで言うのなら」と買ってみたら、グイグイ引き込まれた。別々に進んでいた話が時空を超えて最後に結びつく気持ち良さ。深遠さみたいなものが心地良く感じられ、それから小説を読むようになった。そういう意味で、人生を変えてくれた本なのです。

状況を好転させるきっかけとなった映画

『もののけ姫』を見たのも、大学時代でした。東京学芸大学に進学してサッカー部に入り、1年のときに新人王に輝いたんです。高校時代まで全国的に無名でしたから、それから急に注目されるようになった。すると2年の時にメッキが剥がれ、選抜チームでボロクソに言われてしまったんです。それから自分の欠点ばかりに目がいって、学芸大に戻っても、自分のリズムでプレーできなくなってしまいました。


 この壁をどう乗り越えるか。そう思っていた矢先に骨折してしまい、シーズンを棒に振ることになりました。


『もののけ姫』を見たのは、そのリハビリ中のことでした。なぜ、見ようと思ったのか、まったく覚えていません。リハビリ中で暇だったのでしょうか。松葉づえをつきながら、映画館に行って、ひとりで見に行ったのは覚えていますが、正直、内容も詳しく覚えていません。ただ、あのジブリの世界観や音楽が心に染み入って、自転車で帰りながら、オンオン泣いてしまったのです。


 大学3年になると、状況が好転していくのですが、そのきっかけが『もののけ姫』だったのかなと。涙を流すことで気持ちが晴れて、落ち込んでいてもしょうがない、また明日からやっていくか、と前を向くことができた。そういう意味で、人生を変えてくれた映画です。

飯尾篤史
飯尾篤史

東京都生まれ。明治大学を卒業後、編集プロダクションを経て、日本スポーツ企画出版社に入社し、「週刊サッカーダイジェスト」編集部に配属。2012年からフリーランスに転身し、国内外のサッカーシーンを取材する。著書に『黄金の1年 一流Jリーガー19人が明かす分岐点』(ソル・メディア)、『残心 Jリーガー中村憲剛の挑戦と挫折の1700日』(講談社)、構成として岡崎慎司『未到 奇跡の一年』(KKベストセラーズ)などがある。

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