“先発タイプ”ってどんな投手のこと? 救援との持ち球比較で見えた傾向とは
連載「それってホント? 野球の定説を検証」では、「あのときの僕」が信じていた野球の定説をデータやスポーツ科学を使って検証。観る人・プレーする人・支える人すべてに、野球の真実・野球の新たな面白さをお届けします。
第9回は「先発タイプとは?」。
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先発タイプとは、どういったものを指すのか。今回は持ち球からフォーカスしていこう 【写真は共同】
ドラフト候補や新外国人選手といった新戦力投手の選手評では「先発タイプ」「救援タイプ」といったように分類されていることも多い。しかし、この「タイプ」は評価者の主観で定義した曖昧な基準である場合が多いのではないだろうか。
「先発タイプ」とはいったい何なのか。一要素で決められるものではないと前置きしつつも、今回は「持ち球」にフォーカスした上で、メジャーリーグのデータからその適性を探っていきたい。
多くの球種を投げる先発投手
投球割合が1%以上であった球種を持ち球と定義し、持ち球の数を先発投手と救援投手で比較すると、先発投手の持ち球は平均4.7球種で、救援投手よりも約1球種も多かった。
【Baseball Geeks】
救援投手は多くの球種を必要としていない可能性もあれば、多くの球種を投げ分けるのが苦手であるため、得意球を中心に勝負できる短いイニングを任せられている可能性もある。
ヤンキース先発陣の軸・田中も球種は豊富だ 【Getty Images】
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