連載:サッカー黄金世代「同窓会」

夢は『ここが僕らのアナザースカイ! ナイジェリアです』 黄金世代「同窓会」

構成:飯尾篤史
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最後は今、そしてこれからについて、一人ずつ語ってもらった。手には20年前の自身の写真 【佐野美樹】

 ナイジェリア・ワールドユース準優勝20周年記念企画もついに最終回。同窓会に出席した小野伸二、南雄太、稲本潤一、永井雄一郎、播戸竜二、酒井友之、中田浩二がこれからのことを語ってくれた。7人に共通するのは「自分たちの経験を日本サッカー界で生かしたい」「このメンバーでもう一度、サッカーがしたい」ということ。その中で、播戸が明かした大きな夢とは――。※スポナビアプリでノーカット版を全文公開

【本編】テーマ6:これからのこと

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「今が大事だな」と思いながらやっている

小野は14年から札幌でプレー。出場機会は限られるが、ベテランの役割を果たしている 【写真:長田洋平/アフロスポーツ】

――現役を続けている方は将来のビジョンを、引退されている方は今、どういうことに取り組んでいて、今後どんなことをしていきたいか、教えてください。

中田:現役の人たちから聞きたいな。伸二は?

小野:俺はもう、先は考えてないですね。とにかく「いつまでサッカーができるんだろう」ってことだけを考えて。毎回そうだけど、俺、遠い目標とか、そういうのはあまり立てないから。とにかく「今が大事だな」と思いながらやっているつもりではいるので。だから、まあ「辞めたら、辞めたで考えよう」という、遅いのかもしれないけど、それぐらいの気持ちで。とにかくサッカーをやれる環境を常に求めてやっていきたい、っていうのが、俺の先を思う気持ちかな。

播戸:雄太、雄太。

:俺も伸二と一緒かな。若いときって「何歳までにこうしたい」とかさ、「ここまでやりたい」とかさ、そういうのを持ちながらやってたと思うんだけど、本当に35歳とか過ぎたぐらいから、まったくそういう感覚がなくて。というか、まったく先が保証されてないっていうのも、もちろんあるし。だから、目の前の1日1日の練習、次の1試合、それが1年につながっていったという。本当にそこしか考えていないというか。ただ、その先に指導者がどうとか、今だったら、いろいろな仕事があって、エージェントがあったりとか、クラブのフロント入ったりとか、また全然違う、自分でビジネスやったりとか。そういうのに興味はもちろんあるんだけど、辞めないと分からない部分っていうのはすごいあると思うし。だからこそ「目の前のこと、すごい頑張ろう」っていうスタンスしか本当にないというか。それが一個一個積み上がっていって、先につながっていくかなっていう、本当にそれしかないかな。

小野:イナは? バリバリだからね(笑)。

稲本:これからどうなっていくかってことやろ?

播戸:まあ、せやな。
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著者プロフィール

東京都生まれ。明治大学を卒業後、編集プロダクションを経て、日本スポーツ企画出版社に入社し、「週刊サッカーダイジェスト」編集部に配属。2012年からフリーランスに転身し、国内外のサッカーシーンを取材する。著書に『黄金の1年 一流Jリーガー19人が明かす分岐点』(ソル・メディア)、『残心 Jリーガー中村憲剛の挑戦と挫折の1700日』(講談社)、構成として岡崎慎司『未到 奇跡の一年』(KKベストセラーズ)などがある。

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