連載:サッカー黄金世代「同窓会」

意外と居心地良かったナイジェリア でもエレベーターが… 黄金世代「同窓会」

構成:飯尾篤史
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ナイジェリアでは孤児院を訪問。トルシエ監督は若い選手たちにピッチ外でも多くのことを経験させた 【写真は共同】

 大会2カ月前の合宿地、ブルキナファソで目の当たりにしたのは、教科書でしか見たことのない光景だった――。「あれがあったから、ナイジェリアは居心地が良かった」とワールドユース準V戦士たちは口をそろえる。前回に引き続き、人生における貴重な体験となったアフリカでの生活について語ってもらった。(出演:小野伸二、稲本潤一、永井雄一郎、中田浩二、南雄太、酒井友之、播戸竜二)※スポナビアプリでノーカット版を全文公開

【本編】テーマ2:アフリカ遠征

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エレベーター、落ちたよね

――孤児院に寄った際には、皆さんもドネーション(寄付)をしたり、普段のサッカーの大会では見られないようなところを目の当たりにして、いろいろ感じるものもあったのではないですか?

中田:だから、ブルキナとかナイジェリアって、当たり前じゃなかったじゃない。例えば、シャワーの出方ひとつ、タオルとかも、ちょっと雑巾みたいな感じであったりとかさ。そういう経験ができたっていうのは大きかったよね。

小野:でっかいヤモリがそこら辺にいてさ。最初はビックリしたけどさ、「あ、これが当たり前なんだな」って、ちょっと気にならなくなってくるというね。

中田:エレベーターが落ちたの、ナイジェリアじゃなかったっけ?

播戸:あれブルキナファソじゃない?

中田:ブルキナファソだっけ? エレベーター、落ちたよね。

播戸:乗ってたもん、俺。

酒井:壊れたんだよね? 階段でみんな行ったよね。

中田:12階くらいで止まっててさ。

永井:それ本大会じゃない?

播戸:え? 本大会?

永井:本大会だよ。他のチームもみんないてさ。

小野:本大会か。

永井:アルゼンチンとかもいたんだっけ。いろんな国がいて。そこで、みんな階段でずっと上がっていって、というのは覚えてる。
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著者プロフィール

東京都生まれ。明治大学を卒業後、編集プロダクションを経て、日本スポーツ企画出版社に入社し、「週刊サッカーダイジェスト」編集部に配属。2012年からフリーランスに転身し、国内外のサッカーシーンを取材する。著書に『黄金の1年 一流Jリーガー19人が明かす分岐点』(ソル・メディア)、『残心 Jリーガー中村憲剛の挑戦と挫折の1700日』(講談社)、構成として岡崎慎司『未到 奇跡の一年』(KKベストセラーズ)などがある。

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