連載:サッカー黄金世代「同窓会」

トルシエ監督よ、決勝前になぜ? お腹空かせて試合へ 黄金世代「同窓会」

構成:飯尾篤史
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トルシエ監督は「フラット3」をはじめ斬新な発想で、日本サッカーに大きな影響を与えた 【写真:Action Images/アフロ】

 黄金世代にとって、自分たちをA代表へと引き上げてくれたフィリップ・トルシエ監督は、まさに恩師とも言うべき存在だろう。ところが、実際の関係はちょっと違ったようで……。彼らの口からはトルシエ監督のパワハラ(!?)の数々が明かされていく。前回に引き続き、今回もエキセントリックかつ、憎めない面も多かった、愛すべきトルシエ監督との思い出話をお届けする。(出演:小野伸二、稲本潤一、永井雄一郎、中田浩二、南雄太、酒井友之、播戸竜二)※スポナビアプリでノーカット版を全文公開

【本編】テーマ1:トルシエ監督

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「決勝はボーナス」あれ、あかんよね

永井:試合ギリギリになったときもあったよね。出発前の散歩でさ、テニスコートの中で急に始めちゃてさ、「水もねえ」って言って怒り始めてさ。

小野:散歩なのに。

稲本:あった、あった。

:テニスボールでフォーメーション、やってたもんね。

小野:汗だくになって。

播戸:決勝の前だっけ? 決勝じゃなかったか、あれ。

小野:その前じゃない?

――決勝のスペイン戦の前ですね。

播戸:そうや、あそこや、シェラトンや。

稲本:いいホテルやったね。

:決勝前、なんかメシ減らされなかったっけ?

中田:あった、朝食でしょ?

:俺、すごく覚えてるんだけど、お腹が空いたまま、試合をやったような。

酒井:それまで試合前はおにぎりとか食べてたけど、決勝では、それこそクッキーだけじゃなかった?
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著者プロフィール

東京都生まれ。明治大学を卒業後、編集プロダクションを経て、日本スポーツ企画出版社に入社し、「週刊サッカーダイジェスト」編集部に配属。2012年からフリーランスに転身し、国内外のサッカーシーンを取材する。著書に『黄金の1年 一流Jリーガー19人が明かす分岐点』(ソル・メディア)、『残心 Jリーガー中村憲剛の挑戦と挫折の1700日』(講談社)、構成として岡崎慎司『未到 奇跡の一年』(KKベストセラーズ)などがある。

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